キャリア・職業

【元人事】仕事に行きたくない人へ|あなたが会社を休んでもいい理由

仕事のことを考えると自然と涙が出てくる・・・

朝、吐き気がすることが増えてきた・・・

会社に行かずに済む理由ばかりが思い浮かぶ・・・

友達に相談しても「逃げ」とか「甘え」だとか言われてしまう

 

こんな風に悩み、一人辛い想いをしている方に向けて。

 

長い間、よくがんばりましたね。きっと限界を超えるくらい頑張ってこられたことでしょう。
こんな想いをするのは、日々手を抜かず、真剣にがんばってきた証拠です。
それなのに、周囲からなかなか理解が得られず、とても辛い思いをされていることでしょう。

 

この記事を上から順に読んでいくことで、徐々に気持ちがスッキリしますし、さらにこの後どうしていけばいいのかがわかります。

 

 

筆者は元人事部です。


僕は9年で4社の人事部マネージャーを務めてきて、会社と社員の間に立ってケアにも携わってきました。(他の人事系記事を読んでいただければ、それが事実だと確信できるはずです。)
多少なりともこの記事の信頼性の担保になるのでは、と思います。

 

 

「会社に行きたくない」は逃げでも甘えでもない

 

まずはじめに、こういうときは無理せず「今日は休む」ということをやってみてください。

 

それは決して、「逃げ」でも「甘え」でもありません。
「あなたの心や身体が壊れる前に」と発せられたサインです。

 

「行きたくない」というのはどこかで無理をしていたということ。あなたが「行きたくない」と感じていることが、十分な休む理由です。

 

「今日休んでしまったら、明日も行けない気がする」と思うかもしれませんが、大丈夫ですよ。安心してください。

→「会社辞めたい」は甘え?そんなの気にしなくて大丈夫。

 

 

まずは今のギリギリの状態を少しでも和らげましょう。休んだことへの罪悪感なんて感じる必要はありません。
どんなに頭を悩めても、あなたや会社の状況が変わるわけではありません。
休むと決めたら仕事のことはもう考えずに、一日ゆっくり休みましょう。

 

「そうは言っても、今簡単に休める状況じゃないよ・・・」という気持ちも痛いほどわかります。
実際問題、職場の状況を考えるとそう簡単な話じゃないというのも理解しています。
あなたが居てくれてこそ、その仕事は今日まで問題なく成り立っていたんですから。

 

でも大丈夫。まずはそんな「休むに休めない理由」を1つずつ解決していきましょう。

 

先に「スムーズに仕事を休める理由(言い訳)」を知りたい方

「【元上司】仕事を休みたい時の理由38個|会社を休む時の全知識」という記事をご覧ください。

 

 

●自分が休んだら同僚に迷惑がかかる

こんなこと考える時点であなたは絶対ステキな人です。断言します。
僕はそういう人、好きですよ。あなたが誠実である証拠です。無責任な人はそもそもこんなこと考えませんからw

 

でも、その強い責任感があなたを追い詰めてしまっているかもしれません。
何もその負担を、あなた一人で背負い込まなくてもいいんですよ。

 

確かに、大なり小なり迷惑はかけてしまうでしょう。
でも、あなたも誰かの病欠のフォローをした経験ありませんか?困ったときはお互い様です。

 

次に出勤するときに菓子折りでも持っていってお礼を言いましょう。お詫びよりも、お礼です。
「留守の間、ありがとう」と。

 

 

●自分が抜けたら仕事が回らなくなってしまう

 

これははっきり言っちゃいますね。大丈夫です。

 

僕自身4回も転職していますし、誰かが抜けるところなんて人一倍見てきています。(人事部なので)
ですが、「1人の欠員が原因で実際に業務が回らなくなった」という例は一度も見たことありません。

 

一人や二人抜けたってちゃんと回るのが会社です。「自分がいなきゃ回らない!」と責任を感じているのは、案外自分だけかもしれません。

 

居ないなら居ないなりに、残ったメンバーがなんとかしてくれるので、遠慮なく休んでみてください。
実際休んでみると、「それでもちゃんと仕事は回るんだな」ということを肌で感じることができると思います。

 

 

●自分がチームのリーダーだから抜けるとマジでヤバイ

 

この悩みを抱えている人に意外と多いのが「管理職」です。上と下からの板挟みというのは、経験者じゃないとわからない想像を絶するプレッシャーがあるものです。

 

でも、これも休んじゃいましょう。

 

あなたが上司の立場の場合、休むことによるメリットがあるのを知っていますか?

 

部下が思うように育たない原因として、上司が部下の仕事までし過ぎている場合、部下が上司に依存している場合が多くあります。

 

あなたが休むことで一時的にチームが混乱したり、数字が落ちたりするかもしれません。でも、あなたが居なくなってはじめて部下は仕事が自分事になります。

 

普段は上司を頼っていても、居ないものには頼れません。自分たちだけでなんとかするしかないのです。実はこの状況が一番部下が育つ環境でもあります。

 

本当は休むとなったら仕事の電話も受けたくないとは思いますが、「本当に困ったときは遠慮せずに連絡して」という予防線だけ張ってあげましょう。それだけでも部下の心配はかなり軽減されますよ。

 

 

●上司のパワハラが怖くて休めない

このケースだけは例外で、数日休んだくらいでは解決しません。
従って「休んでもいい理由」ではなく「対処法」をお伝えします。

 

これが日常的に横行している会社であれば、その会社はいち早く見切りをつけていいレベルです。

 

そんな上司を野放しにしている会社は、ロクな会社ではありません。従業員よりも自分の評価、会社の利益を優先するような組織には、どの道未来はありませんからね。

 

何よりも、そんな会社にいてはあなたが幸せになれません。
今すぐ辞めるのは不安のほうが大きいと思うので、淡々と退職の準備を進めてみてはどうでしょうか。

 

日本だけでも300万社を超える会社があります。今よりもずっと、なたを大切にしてくれる会社が必ずあります。必ずです。

 

 

「そうは言っても次の仕事が見つかるか不安・・・」
「今の仕事は忙しいから転職活動する余裕が・・・」

 

こんな不安がある場合、一見難解そうな転職活動もコツがわかれば今の仕事をしながらでも十分無理なくできます。
詳しく知りたい方は、「転職成功のロードマップ|転職活動の全知識」を参考にしてみてください。

 

 

自分ではどうにもならない時は人事部に相談してみよう


基本的に人事部は会社と従業員の中立です。
マトモな会社ならあなたの上司に掛け合うなどして、休めるよう協力してくれます。

 

人事部は労務を司る部署で、必要であればあなたの上司を指導する立場にあります。就業環境にどうしても行き詰まったら、一度相談してみてください。

 


 

ということで、ここまでは「休みたくても休めない理由」に対して「大丈夫、休みましょう」という話でした。

 

 

【状況別】会社に行きたくないと思ったときの対処法

 

ここからは、「対処法」についてお伝えしていきます。
行きたくないと思う理由は人それぞれですが、状況に応じて対処法も異なります。

 

なので、下記4パターンの状況別に対処法をまとめていきます。

 

① 自覚している以上に疲れている

② 職場の人間関係

③ 仕事内容が自分に合っていないと感じる

④ なんとなく気分が乗らない

 

それぞれ「今日を乗り切る方法」「根本を解決する方法」をお伝えするので、あなたの状況に合わせて読み進めてもらえたら。

 

 

行きたくない理由①:自覚している以上に疲れている

一番わかっているようで、意外とわかっていないのが自分。
少しずつ溜まる疲れというのは、体調を崩すなど大きなことがないとなかなか気づけません。

 

今日を乗り切る方法


冒頭の通り、今日は思い切って休みましょう。むしろ、無理して行かないように。

 

毎日付き合っている自分の体ですから、「あ、今日ちょっとヤバイかも」という感覚は何よりも信憑性があります。

 

一番マズイのは無理して悪化させてしまうことです。「体調管理も仕事の内」で、それはあなたにしかできません。

 

もし休みづらい状況であるとか、休む理由が思いつかないのであれば、会社・仕事を違和感なく休める5つの欠勤理由と、上司への適切な連絡方法」という記事を参考にしてください。
この記事にある方法であれば、「這ってでも来い!」とはまず言われませんし、休んだ後の対応もわかる内容になっています。

 

 

根本を解決する方法


アプローチは2つあります。

 

「休みの日数を増やし、7.5時間以上寝る」

 

あまりに基本的なことなので軽視されがちですが、睡眠は侮れません。大げさではなく、寝るために仕事を休んでもいいくらいです。
睡眠不足は万病の元で、あらゆる体調不良とメンタル低下に繋がります。

 

「栄養、食事を見直す」

 

どんなに長時間寝ても、栄養が偏っていると疲れはなかなか取れません。
特に現代人は、お腹がいっぱいなのに栄養不足という「新型栄養失調」になっている人が大勢います。

 

具体的には、「ビタミン」「ミネラル」「植物性タンパク質」を意識的に摂りましょう。
これらは単体で摂っても機能しないので、必ずセットで摂る必要があります。また、植物性タンパク質が不足しているとセロトニン不足に陥り、うつ症状が出やすくなったり、睡眠障害を起こしやすくなってしまいます。

食事の改善が難しい場合は、サプリメントを取り入れることで安く手軽に摂取できますよ。

 

 

行きたくない理由②:職場の人間関係

会社を辞めたい理由の上位にもなっているのが「人間関係」。
これが一番根深く、解決が難しい悩みでもあります。

 

今日を乗り切る方法


こればかりは今日だけを乗り切ることにあまり意味はありません。
解消するには根本を解決する必要があるので、次項をどうぞ。

 

 

根本を解決する方法


アプローチは3つあります。
これらのアプローチをより詳しく知りたい方は、「会社・仕事辞めたい上位6つの理由と確実な対処法」も参考にしてみてください。

 

「相手と話し合いの場を持つ」

 

苦手な相手とは必然的に会話が減ってしまうものです。
何度か仲介役になったことがありますが、直接話してみると「自分の思い違いで悩んでいた」という場合も意外と多いものです。

 

「自分の考えを変える」

 

月並みですが、事実として相手の考え方や態度を変えることはなかなかできません。
まず考えてみてほしいのは「自分に非はないのか」ということですが、自分を責め過ぎないように、第三者に意見を求めてみるのも良いと思います。

 

僕はこれに悩んでどうにもならなかった時に、友達から勧めてもらった本に出会って、かなり考え方を改めることができました。(ステマじゃなく実話です)
1500件くらいのレビューで評価4.5の名著です。

 

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「環境を変える」

 

関係改善がどうしても難しい場合、環境を変える方法が2つあります。
意外と見落としがちなのが「部署異動」、もう1つは「転職」です。

 

部署異動の場合はそのまま理由を伝えてもあまり良いことは無いので、「他のキャリアにも挑戦したい」などのポジティブな理由がおすすめです。

 

転職の場合、他の項と重複しますが「転職成功のロードマップ|転職活動の全知識」を参考にしてみてください。

 

「そうは言っても次の仕事が見つかるか不安・・・」
「今の仕事は忙しいから転職活動する余裕が・・・」

 

こんな不安がある人に向けて、今の仕事をしながら誰でも無理なくできる「セミオート転職活動」という方法を解説しています。

 

 

行きたくない理由③:仕事内容が自分に合っていないと感じる

 

ミスを連発してしまったり、上司や同僚からのツッコミが多いと、「自分には向いてないかもしれない・・・」と感じてしまい、会社から足が遠のいてしまいます。

 

実は僕も「細かい計算が苦手でミスを連発してしまう」などで悩んだことがあって、いろいろな方法を試した結果、下記の方法でクリアすることができました。

 

 

今日を乗り切る方法


「自分が得意な部分を探す」

 

苦手なことにフォーカスするのではなく、得意な要素に目を向ける方法です。

 

仕事はいくつかの工程から成り立っています。総合的にマイナス評価をされたとしても、工程すべてに問題があったわけではないはずです。

 

たとえば、「計算ミスは多いけど、資料はよく見やすいと言われる」といった具合。
こういった得意な「要素」を見つけることに意識を向けると、少しずつ自信が付いてきます。
また、その得意な要素を活かせる仕事を自分から進んでやるようにすると、評価される機会も増えてきますよ。

 

 

根本を解決する方法


アプローチは2つあります。

 

「客観的に自分の強みを把握する」

 

仕事には必ず「向き不向き」があります。実は自分でこの「強み」を理解することで、「本当に向いていないのか?」がわかります。
また、強みがわかると意識的に得意な分野で力を発揮できるようになり、周囲の評価も変わってきますよ。

 

代表的なツールはグッドポイント診断ストレングス・ファインダーです。グッドポイント診断は無料でWEB完結、ストレングス・ファインダーは有料で本とWEBを使うものなので、自分に合った方を使ってみるといいでしょう。

 

ここでそれぞれの説明をすると長くなってしまうので、詳しく知りたい方は僕の体験談をどうぞ。

»【無料】8568通りから自分の強みや適正がわかる「グッドポイント診断」やってみた。

»200万人のデータから自分の適性がわかる!「ストレングス・ファインダー」やってみた。

 

 

「ミスを繰り返さないための工夫をする」

 

PCのモニターに付箋を貼っておく、自分用の作業マニュアルを作る、などの方法です。
アナログですが、効果は保証します。

 

精度を上げるために「自分よりうまくできている人にコツを聞く」「ミスするたびにマニュアルを書き足す」というのがおすすめ。

 

自分用に作ったものですが、後々後輩や部下ができたときに大いに役立ちます。

 

 

行きたくない理由④:なんとなく気分が乗らない

連休明けがダルい、二日酔いが悪い、天気が悪い・・・なんとなく気分が乗らない日というのも少なくありません。恐らく一番多い理由で、僕も数え切れないくらい経験してきています。

 

 

今日1日を乗り切る方法


無心で職場まで行きましょう。
実はこれが一番手っ取り早い方法です。

 

その理由は「なんだかんだ言っても仕事が始まると気持ちが切り替わるから」です。
習慣とは侮れないもので、普段のサイクルに入ると自然と気持ちも付いてきます。そして1日が終わる頃にはいつもの調子に戻っています。

 

もう一つおすすめなのは、「楽しみな予定を入れておく」方法ですね。安直だけど、効果的。

「今じゃなくもっと先を見る」ということ。飲みに行く予定、デートの予定、撮り溜めしている番組を見るなど。
仕事の後の楽しみがあると、その手前の仕事をがんばる後押しになりますよ。

 

 

根本を解決する方法


上記を応用して、「連休明けに楽しみな予定を入れることを習慣化する」ことです。

 

たとえば、「毎週土日休みだから月曜日に習い事を入れる」といった具合。
ちょっとした工夫ですが、これなら予定を入れ忘れるということもなく、毎週自動的に予定が入ります。

 

これと合わせて、「連休前に連休明けの仕事の準備をしておく」というのも効果的です。
休み明けに面倒なタスクが多いというのも、テンションが下がる原因になりがちです。

 

「いつもより面倒くさがりな連休明けの自分」がスムーズに仕事を進められるように、先回りして段取りをしておくのも効果的ですよ。

 

 

【注意】無断欠勤は身を滅ぼす

 

無断欠勤は、後から会社に連絡しづらくなって、かえって自分を追い詰めてしまいます。
どんなに気持ちが滅入っていても、連絡だけは入れておきましょう。

 

「それなら仕方ないな」と承諾してもらえる理由を知りたい場合は「【元上司】仕事を休みたい時の理由38個|会社を休む時の全知識」を参考にしてみてください。

 

次に出勤した時、周囲は意外と気遣ってくれたりするもので、あんなに悩んで迷って休んだのはなんだったんだと拍子抜けすることもあります。

 

 

「仕事が辛い」んじゃなく「適正に合ってない」

 

「自分の特性を知っていて、且つそれが発揮できる環境に身を置く」ということが、ストレス少なく成果が出る仕事に就く絶対条件です。

 

どんなに秀でた特性があっても、それが活かせない環境だと思うように仕事ができずに、評価もされず、苦手な仕事でストレスが絶えないということがいくらでも起こります。

 

自分から部署を選ぶのはなかなか難しいし、会社も配置転換とかしながらその人の特性を探そうとはするんですが、特性を探すよりも人員不足を埋める方が優先度が高いので、運良く特性に合った仕事に就くというのは至難の業です。

 

もし今の仕事が辛くて仕方ないなら、適正と環境とのミスマッチの可能性は非常に高いと思いますよ。経験上これは絶対関係しています。

 

自分で適正がわかっていない状態で仕事を選ぶとなれば、ミスマッチが起きない方が珍しいと言っても過言じゃありませんから、一度「自分の適正・強みが何か」を第三者目線で診断してみると腑に落ちる答えが得られるかもしれません。

 

 

 

状況別|仕事に行きたくない人がすべきこと

 

ここまで、あなたが仕事を休んでもいい理由を話してきました。ただ、これはあくまで「限界間近な時の応急処置」であって、何度も使える方法ではありません。

 

応急処置で解決すれば何よりですが、多くの場合そうではありません。
「仕事に行きたくないと思う原因」を解決しない限り、時間が経ったらまた同じような状況になる可能性は高いと言わざるを得ません。

 

一口に「仕事に行きたくない」と言っても、個人個人で状況も違えば、すべきことも違ってきます。以下の記事で状況別の処方箋をまとめているので、併せて読んでみて下さい。

 

 

 

あなたの心と身体が壊れてしまう前に

 

 

会社に行きたくないときは、大なり小なり追い詰められているときです。それが毎日のように続いているなら、あなたは心に大きなダメージを受けています。

 

「行きたくない」というサイン、心の叫びを無視し続けると、積み重なってあなたの心に限界が来ます。心が壊れると、それに合わせて身体も壊れてしまいます。これだけは絶対に避けなければなりません。

 

どんなに仕事が休めない状況だったとしても、あなたの心と身体に勝る大事なものはないのです。

 

あなたが壊れたからといって、会社はなんの責任も負ってくれません。それどころか、壊れたことを理由に捨てられることだってあります。

 

心身の健康を害すると、復帰までに多大な時間とお金がかかります。万が一仕事を失ったとしても、あなたさえ無事でいてくれれば、その先はどうにでもできます。

 

本当に辛いとき、「これは逃げだ」と自分を責めないでください。

 

「辛いけど・・・まだなんとか・・・」とがんばらないでください。

 

壊れてから休んでも遅いんです。お願いですから、「壊れる前に」休んでください。

 

社会に出た今、あなたを労い、守れるのはあなたしかいないのです。

 

仕事の代わりはいくらでもいますが、あなたの代わりは誰にもできないのですから。

 

 

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