転職とーく

3,000人を面接した元人事部が解説|よく聞かれる質問と意図

・面接でよく聞かれる質問を知りたい

・面接でのNG回答を知りたい

・逆質問で聞いた方がいいことって何?

 

こんな人のための記事です。

 

筆者の僕はこれまで3,000人以上の面接を担当してきました。

これは最初にお伝えしておきたいんですが、いろんな転職サイトや面接官でもない人たちが回答例を配布していますが、あまり真に受けない方がいいです。

なぜなら、テンプレをなぞることでかえって合格から遠ざかってしまう可能性が高いからです。

 

本記事で解説する内容を理解すると、面接への挑み方が変わり、合格に大きく近付くはずです。

【注意】テンプレを暗記してもマジで無駄です

よく「回答例」「お手本回答」みたいなテンプレを配っているサイトがありますが、あんなの覚えてもマジで無駄なのでやめておきましょう。

なぜなら、テンプレをなぞると合格率が下がるからです。

暗記が無駄な理由

  1. 暗記は掘り下げ質問ですぐバレる
  2. 緊張で飛んだら終わる
  3. テンプレは面接官の耳のシャッターが降りる
  4. 準備できない質問を用意する企業も多い

上記の通り。

「テンプレ=他の人と似通る=聞き流される」ということを覚えておいてください。

僕も「出た、よく聞くフレーズだ」と思ったら反射的にそこは聞き流して、「他の人とは違う個性が出る部分」だけを探すように話を聞いていました。

たくさんの方と面接していく中で、自然とそういう聞き方になっていきました。「わかる!」という面接官も多いはず。

本記事の使い方:想定質問から自分なりの答えを考えよう

上記の理由から、テンプレを暗記することでかえってあなたが不利になるので、この記事ではあえて回答例を書いていません。

その分、「どういう意図でその質問をしているか」にフォーカスしているので、その意図を踏まえて想定質問1つ1つについて自分の考えをまとめてみるという使い方をしてください。

  • 自分の頭で考える
  • 自分なりの考えを述べる

ビジネスシーンでは前者の能力が問われる場面が多く、面接では後者のオリジナリティが他の応募者との差別化になるので、結果的にこれをやることが面接の合格率を高めることに繋がります。

注意:面接の回答に「明確な正解」はありません

言い方を変えれば「会社によって正解は変わる」ということです。

そうかと言って、その会社の正解に寄せる必要はありません。

ヤバいのは「回答できないこと」ではなく、「自分の考えを持っていないこと」です。

 

寄せても本心でなければ割とすぐバレますし、考え方や価値観が自社と合うかどうかを見極めるのも面接の目的の1つだからです。

本記事の内容もあくまで僕の見解であって、どの会社の面接でもプラス評価になるというわけではない、ということをご理解ください。

 

よくある質問10個とその意図

代表的な質問10個とその質問をする意図、回答時の注意点をまとめました。

注意点はよくあるNG回答に基づいているので、チェックしてみてください。

よくある質問①:自己紹介をお願いします

  • あなたの概要を簡潔に聞きたい
  • 話の要点を短くまとめる能力を測りたい

本で言えば目次に当たる部分です。

名前、今の会社の業種、担当業務、キャリアの概要が短くまとまっていればOKです。

「自己紹介」の注意点

  • 長くても1分程度に収める
  • 自己PRを話す場面ではない

自己紹介でいきなり長話を始める人がいますが、こちらはまだ質問していません。

長くなる原因に一番多いのは「自己PRを語り始める」ケースなのでご注意を。

よくある質問②:自己PRをお願いします

  • あなたのスキルや自覚している長所を知りたい
  • 募集ポジションとの親和性を測りたい

上記の通りなので「あなたの」アピールポイントを伝えればOKです。

「自己PR」の注意点

  • 成果や実績だけでは不十分
  • その成果を出せた要因や工夫した点、具体的なアクションを話す

「目標に対してこれだけの成果を上げることができました」というPRをする人が多いですが、聞きたいのはそこではありません。

なぜなら、そこだけ聞いてもあなたを評価することができないからです。

重要なのは「あなたがどう関わったか、どう動いたか」という過程の部分です。

よくある質問③:これまでの職務経歴を教えて下さい

  • 募集ポジションで活かせる経験やスキルがあるかを知りたい
  • 自分の役割やミッションを理解していたかどうかを確認したい

相手が理解できるように、要点を絞って話すのが重要です。

「職務経歴」の注意点

  • 専門用語や社内用語は使わない
  • スキルや経験に焦点を当てる

部署の名前、製品名、技術名などが多いと「配慮が欠けている」と感じます。面接官は専門知識がない一般人だと思って、誰でもわかる言葉を使ってあげてください。

また、自己PRとカブるような話をする人が多いですが、知りたいのは「あなたの凄さ」ではなく「経験や身に付いているスキル」です。

よくある質問④:志望動機を教えて下さい

  • 他にも選択肢はたくさんあるはずなので、単純に理由を聞きたい
  • どのくらい自社のことを調べてくれたのかを確認したい

これが一番骨が折れる部分だと思います。

とはいえ、ぶっちゃけこの答えを真に受けている面接官がどのくらいいるのかは疑問です。

なぜなら、ほとんどが「準備してきた回答」で、本心かどうかはわからないというスタンスで聞いているはずだからです。

「志望動機」の注意点

  • 心にも無いことは言わない
  • 入社した後どうしていきたいか、どう役立てそうかを話す
  • 自分と会社、双方の視点で話す
  • 自己PRと結びついているとなお良い

作り込みすぎて取ってつけたような内容にならないように注意しましょう。

 

「こんな形で御社に貢献したい」というのはテンプレトークでして、それだけだとどうしても企業側に迎合しているように聞こえてしまいます。

なので、「自分的にどんな目的があって入社を希望しているのか」という自分側のメリットや、「自己PRで述べた経験やスキルが際立って活かせる」という関連性を話すといいですよ。

重要:志望動機に悩む会社は受けるべきじゃないです

ひねり出さないと志望動機が出てこない会社は、そもそも応募を控えましょう。

なぜなら、面接官も興味が無いことくらいすぐ察するからです。そうなると、「なんで興味すら無いのに応募してきたんだろう?」となり、もれなく不採用という未来が待っています。

その状態で入社して活躍できるとは思えないし、あなたにとっても不幸だろうことは容易に想像が付いてしまうので。

ちょっと厳しい言い方かもしれませんが…

「選り好みしている余裕なんてないよ」と思うとしたら、その姿勢から変えていかないとどの会社でも通過は難しいと思います。

よくある質問⑤:当社を選んで下さった理由はなんですか?

意図は志望動機と大体同じですが、より突っ込んで確認したい時の質問です。

  • 同業他社でなくなぜ当社なのか?
  • なぜ知名度が低い当社を選んでくれたのか?(ベンチャーや零細企業)

という2パターンがあります。回答も基本的には志望動機と同じですが、一点だけ違う部分があります。

それは「唯一性」を伝えることです。その会社じゃなきゃダメな理由、他ではダメな理由ですね。

実はこの「唯一性」は、志望動機の回答で語れると志望度の高さが伺えるので、どの会社の面接を受ける時にも「その会社がオンリーワンな部分」を見つけておくのがおすすめです。

よくある質問⑥:転職(退職)理由を教えて下さい

  • 同じ理由で退職する可能性が無いかを確認したい
  • 自責か他責かなど、思考の傾向を知りたい

この回答は誠実さや前向きさ、真剣さなど色々なものが垣間見えます。

だからこそ、取ってつけたような回答はすべきじゃないです。

転職(退職)理由」の注意点

  • 嘘はつかなくてOKです
  • 不満をポジティブな改善策に変換しよう
  • 自己中や他責な理由はNG(給料が安かったなど)

面接対策では「ネガティブな理由はNG!とにかくポジティブな理由を!」というのがテンプレなので、とにかくポジティブな理由ばかりを述べる人が多いですが、ポジティブ100%はかえって疑わしく聞こえてしまいます。

なぜなら、前職を辞めた(やめようとしている)ということは、何らかの不満があったのは明らかだからです。満足していたら転職しませんので。

 

不満があるのは自然なことですが、それについて真剣に考えた結果、どういう結論に至って転職を決意したのか、という筋道を伝えられるといいです。

よくある質問⑦:描いているキャリアプランがあれば教えて下さい

  • 目標や方向性の有無を確認したい
  • あなたにとっても入社するメリットがあるかを確認したい

「そんなの今からわかるわけないじゃん」というのが本音かもしれませんが、目標や方向性が自社で叶えられる可能性があるか?というのは聞いておきたい部分です。

なぜなら、望むキャリアプランが用意できそうであれば、入社後ギャップが起きる可能性は低く、朧げながら「長く定着してくれそうだ」という見通しが立つからです。

キャリアプラン」の注意点

  • 一度真剣に考えてみましょう
  • 具体的であること、それが事実であるソースがあるとなお良いです

回答のためではなく、自分のために一度しっかり考えて、自分なりに勉強や経験を積んでみるのがおすすめです。

なぜなら、これがあると面接の話に一本芯が通るし、漫然と働くのに比べると遥かに仕事に張り合いが出るからです。

 

とはいえ、「将来こうなりたい」と言っているのに、今現在その目標に向けて何もアクションを起こしていないとなると、その話は上辺だけだと思われてしまいます。

「自分から目標を定め、それを叶える行動を起こす」ということができていると、仕事と自分の将来設計に一貫性を持たせることもできて良い感じになります。

よくある質問⑧:当社があなたを採用するメリットを教えて下さい

  • 募集ポジションの内容を正確に把握しているかを確認したい
  • どう活躍できそうかお互い具体的にイメージしたい

二次面接以降で聞かれやすい質問です。

上から目線に聞こえるかもしれませんが、自己PRと近い質問です。

採用するメリット」の注意点

  • 意欲や付加価値を問われているわけではない
  • 具体的に、理論的に述べる

「一生懸命取り組みます」や、「社内が明るくなります」といった回答ではなく、もっと具体的な内容を求められている場合が多いです。

(会社全体の、配属予定部署の)どのような目標に対して、どのような場面で、スキルや経験がどう役に立てられそうかを、筋道立てて話せると高評価です。

よくある質問⑨:経験やスキルをどう活かせそうですか?

⑧の「採用するメリット」の別バージョン。

こちらも意気込みなどではなく、具体的にどんなスキルが、業務内容や事業にどう活かせるかを具体的に話せればOKです。

つまり、会社のビジョン、募集ポジションと部署の役割を正確に把握しておく必要があります。

よくある質問⑩:失敗体験・挫折経験があれば教えて下さい

  • 困難な状況をどう乗り越えてきたのか知りたい
  • そこから何を学んだのかや、困難に向き合う姿勢を知りたい

転職は働く環境が一変するので、適応するまでに1つのハードルがあって、そこで挫折してしまう人も少なくありません。

また、そもそも仕事環境が過酷な場合は、タフさや問題解決能力なんかも備えていてほしいと考えています。

失敗体験・挫折体験」の注意点

  • 苦労話に終始しない
  • どう乗り越えたか、何を得たかを述べる

上記の通り。質問の意図を理解していないと、ズレた回答をしがちな質問です。

 

【注意】よくあるNG回答の特徴つと改善方法

話の内容以前にマイナス評価になるのが「会話が成り立っていない」というケースです。

特徴は以下の4つです。

  1. 長い
  2. 結論が見えない
  3. 質問内容と回答がズレる
  4. 話の着地を見失う

肌感覚ですが、5人に1人くらいの割合でこれをやってしまっています。

原因は恐らく以下のどれかかなと思います。

  • 質問内容が理解できないまま話し始めてしまう
  • 考えがまとまる前に話し始めてしまう
  • 早く答えなきゃ…!と焦ってしまう

これらはちょっとしたコツを意識するだけで改善できます。

回答のスピードよりも、質問に正確に答えることを意識するといいです。

質問内容がわからなかったら面接官に確認して大丈夫ですし、少し「間」があってもOKです。

NG回答を改善するコツ

改善のコツは以下の4つです。

  • 質問の答え(結論)を先に言って補足する
  • 「ポイントは○点です。1つ目は…」と先に要点をまとめる
  • 接続詞を減らしてこまめに文を切る
  • 「誰が」「いつ」「どこで」は多少アバウトでも良い

上記を意識するだけでNG回答はかなり軽減するはずです。

話し方は日常でもどこでも役立つスキルなので、面接対策のためだけでなく普段の会話から意識してみるといいかもですね。

 

「面接のために」ではなく「自分のために」

この記事で一番お伝えしたかったことは、「自分のために、自分の頭で考えよう」という点です。

ググればいくらでも答えらしきものは出てきますが、それは「誰かが用意した回答」であって、「あなたの意見」ではありませんよね。

面接官は練習の成果や誰かの真似ではなく、あなた自身の考えや価値観を聞きたいと思っています。

仕事は目的ではなく手段です

最後にもう1つ。

「面接で聞かれるから回答を準備する」というアプローチはその場限りです。

ですが、「自分は何のために仕事をしているのか?」「仕事を通してどうなりたかったのか?」というのは、遅かれ早かれ足を止めて考えるべきテーマだったりします。

なので、転職という機会を利用して

  • 自分は将来どうなりたいのか?
  • 実現するためにはどんな仕事に就いて
  • どんなスキルを身に付ければ実現するのか?

と考えてみるのもいいんじゃないかな、と思います。

なぜなら、仕事はあなたが望む姿を実現するための「手段」でしかないのですから。

 

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