仕事・転職

失敗しない転職活動のロードマップ|転職活動の全知識

この記事では、転職成功のノウハウやテクニックをまとめました。

 

・転職を考えてるけど何からはじめればいいかわからない

・転職サイトが多すぎてどれを使えばいいのかわからない

・転職活動をやってるけどなかなか面接が受からない。コツとかあるの?

・転職するにあたって円満退社の方法を知りたい

 

こういった疑問に答える記事です。

本記事の内容

・一見面倒くさそうな転職活動も、コツをつかめば簡単です。
・転職活動を始める前に、必ず自分の価値と特性を確認しましょう。
・面接の攻略法と、内定後の会社分析の仕方を解説します。

 

僕は4回の転職、うち1社が就職情報会社「マイナビ」、4社で人事部に在籍してきた「転職活動の申し子」のようなキャリアです。

 

本記事では「転職活動って何から始めればいいの?」「どうやったらうまくいくの?」「転職サイト多すぎて選べないよ」という方に向けて書いています。

試行錯誤しながら回数をこなすことでコツがわかり、実際にこの記事の方法を使うようになってからは転職活動に悩む事がなくなりました。

 

この記事を読み終わると、「最小限の労力で、今よりも好条件の仕事に就き、なおかつ入社後ギャップに悩まない」というスマートな転職が実現できます。

転職に悩んでいる方はぜひ読んでみてください。

 

失敗しない転職活動の完全ロードマップ

失敗する転職は、ある程度パターンが決まっています。

失敗しやすい転職活動のパターン

実際に僕もこれで4回の転職の内、2回失敗しています。

  1. 転職サイトに登録する
  2. 現職と同職種(同業界)から、今より好条件の求人を探して応募
  3. ざっくり企業研究をして、面接で好印象になりそうな受け答えをする
  4. 内定が出た会社から一番良さそうな会社を選んで入社

これでなぜ失敗してしまったかというと、今の仕事の不満を解消したい一心で、重要なことが抜け落ちていたからです。

 

実際僕がやらかした失敗はこんな感じ。

  • 条件面に釣られて入ったら明らかなブラック企業
  • 自分の価値観と会社のカルチャーが全く合わない
  • 職種名は一緒なのに、仕事内容がガラリと変わってミス連発

無事転職できたと思ったのもつかの間、いわゆる「入社後ギャップ」に悩まされ、入社数ヶ月でまた転職活動というハードモードを経験しました。マジで辛かった。

 

失敗しない転職活動の手順

先に結論ですが、失敗しない転職活動の手順は以下の通りです。

  1. 現状把握:自分の市場価値を査定する
  2. 自己分析:自分の強みや特性を正確に把握する
  3. 環境準備:転職サイトやエージェントに登録
  4. 転職活動:面接のコツを押さえておく
  5. 会社調査:内定後に本当に良い会社かチェックする

順に解説していきます。

 

現状把握①:自分の市場価値を査定する方法

断言しますが、今の給料はあなたの価値を正確に査定できていません。

なぜなら、「社内規定に基づいた相対評価」で給料が決まっているから。

 

特に、ひとつの会社に長く勤めてきた人は、市場価値よりも安く給料が設定されているケースがほとんどです。社内評価と市場価値はまったくの別軸なのです。

完全無料|市場価値の査定は5分で終わります

じゃあ「自分の適正年収はいくらなの?」というのは「ミイダス」 で簡単に調べることができます。

 

今の仕事での職種や年収を入力するだけで、「年収いくらくらいのオファーがあるのか」「どんな求人が届くのか」をその場で、数分で調べることができます。

>>「ミイダス」で市場価値を診断する

 

これをわかっておくと、不利なオファーを回避できたり、思いがけない年収アップが実現できる可能性があるので、サクッとやっておきましょう。

 

現状把握②:自分の強みや特性を理解する → 面接にも強くなる

実際に転職してから「マズイ…この会社自分に合わないかも」と感じることを「入社後ギャップ」と呼びます。

これに陥る原因のほとんどは、「自分の適性を理解していない」ことで起こっています。

入社後ギャップと適性ミスマッチ

実際によくあるのはこんなミスマッチです。

  • 接客業でモヤモヤ
    → 実はコツコツ作業が適性

  • 頻繁に体を動かす職種でモヤモヤ
    → 実はデスクワークなら苦痛を感じない適性

  • ウェットな風土のベンチャー企業でモヤモヤ
    → 静かな環境で力を発揮する適性

自分の特性を理解せずに、気持ちよく働けるピッタリな仕事に就くのは至難の業、ということを理解しておきましょう。

これは部署異動でもよくある話で、自分でもわからない適性を他人が正確に見抜くのはさらに困難です。というか、運ゲーです。

有能な適性診断ツール2選

僕は元人事部という職業柄、個人では使えないものも含め、たくさんのツールを試してきました。

なぜなら、既存スタッフや新入社員の適性を理解する必要があったから。

 

会社のお金を使って一人数万円もする高額な有料ツールも試しましたが、高ければ良いというものでもなかったです。

僕が実際に試してきたものの中から、最終的にコスパが良かったと思うツール2つを紹介しておきます。

無料版で約20分:リクルート社の「グッドポイント診断」

「グッドポイント診断」は無料でWEB上でサクッとできるという手軽さと、正確性が特徴です。

画像にあるように、18種類ある強みの中から該当するもの5つをあぶり出してくれるというもので、その組み合わせは8,568通りです。

転職サイト「リクナビNEXT」の登録者、約1000万人のビッグデータを元に作られた診断ツールなので、精度は言わずもがなです。

 

グッドポイント診断が無料なワケ

なぜこのレベルのツールが無料かというと、「登録者を増やすための導線」だからです。

なので、今すぐ転職する気が全く無くても、リクナビNEXTに無料登録するだけで使えます。

>>「グッドポイント診断」をやってみる

 

なお、もう少し詳しく知りたいという方は「【無料】8568通りから自分の強みや適正がわかる「グッドポイント診断」やってみた」という記事をどうぞ。

【無料】グッドポイント診断やってみた結果|8568通りの適正 一番わかっているようで、実はよくわからないのが自分。自分にどんな適正があって、どんな仕事が本当に向いてるのか?知れるものなら知り...

 

有料版で約40分:書籍「さぁ!才能に目覚めよう!」

 

上記は本のタイトルでして、診断ツール名は「ストレングス・ファインダー」と呼ばれています。

このツールの特に優れている点は、「仕事の場(ビジネスシーン)において、どのような場面や役割でこの才能が発揮されるのか」ということにフォーカスしている点です。

 

僕が学校で講義をする時にも、自己分析ツールとして必ずおすすめしている推薦図書でもあります。

この本は新品で買わなければ無意味です。

1冊につき1つ、ネットで診断を受けるための「診断コード」が付いていて、このコードは一度しか使えないようになっています。

中古でこの「診断コード」が使用済みのものを買ってしまうと、本題である診断ができません。

 

アメリカ生まれの診断ツールで「200万人のインタビューから抽出した5,000種類の才能を、34種類に分類してあなたに当てはまる適正を特定する」というものです。

こちらも僕が実際に使ってレビューしているので、気になる方は「200万人のデータから自分の適性がわかる!ストレングス・ファインダーやってみた」という記事をどうぞ。

ストレングス・ファインダーやってみた【200万人のデータで解析】 この本をご存知ですか?タイトルを見て「あ、なんかヤバイ系の自己啓発系?」「出た!宗教系か!」とか思っちゃった人は、悔い改めてくだ...

 

特性がわかると面接にも強くなる

小手先のテクニックで運良く内定が取れても、入社後に絶対苦労します。

面接が苦手・うまくいかないという人もこの「特性の理解」が抜けていることが原因です

自分の強みや特性が明確になっていると、面接でも自然と一貫性のある受け答えができるようになります。

 

環境準備:転職サイトやエージェントに登録 → 作業を自動化する

転職サイト・エージェントを使う際の3つのポイント

先に結論として、3つのポイントを書いておきます。

  • 余裕がある時に仕掛けて、ある程度時間をかけて探す
  • スカウト機能を複数走らせて、未知の可能性を知る
  • 応募したい求人を転職サイトで見つけて、転職エージェント経由で応募する 

 

選考通過率が確実に上がる応募方法

続いて、具体的な手順はこうなります。

  1. 転職サイトに複数登録 (可能性を広げる)
  2. スカウト機能を走らせながら、自分でも求人を探す
  3. 気になった求人を転職エージェントに伝える
  4. 転職エージェントから推薦状付きで応募してもらう

この方法を使うことで、転職サイトからの直応募では落ちてしまう求人でも、転職エージェントに推薦状を付けてもらうことで通過率が大きく上がります。

選考通過率が上がる理由

エージェントが過去の応募者データを元に、通過するよう後押ししてくれるから。

具体的には下記の通り。

  • 履歴書や職務経歴書の添削
  • 応募のときに推薦状を付けてくれる
  • 面接官がどんな人か、質問される内容を事前に教えてくれる

これらを全て無料でやってくれます。

なぜなら、彼らはあなたが内定して初めて報酬を受け取れるからです。

また、報酬はあなたの年収によって決まるので、お願いすれば年収交渉もしてくれます。

どう考えてもこれを使わない手はありません。

転職サイトと転職エージェントを併用すべき理由3

理由は3つです。

  1. 単純に扱っている求人が違うので、可能性が広がる
  2. エージェント経由にすることで雑多な作業を代行してもらえる
  3. エージェントは過去の面接内容、合格傾向などのデータを持っている

特現職を続けたままでの転職活動は、タスク管理もスケジュール管理もかなりしんどいです。

応募や面接日のスケジューリングを代行してもらうだけで、作業負担は劇的に軽くなります。

転職エージェントは求職者が入社して初めて報酬を受け取れるビジネスモデルなので、内定までありとあらゆる手を使ってサポートしてくれます。

 

【年代・属性別】おすすめ転職サイト・転職エージェント

どの転職サイト・転職エージェントを使うべきか

調べたことがある方はわかると思いますが、選びきれないほどの転職サイトがあります。

ぶっちゃけ、使う必要がないものが大半で、有能なサービスだけピンポイントで使っておけば全く問題ありません。

 

「どのサイトがいいの?」を検討するだけで疲れるレベルですが、これについては以下の記事を読んでいただくと15分程度に短縮できます。

必須の王道サイトと、年代・性別で特化しているサイトのみを集めています。

 

転職活動:面接のコツをおさえておこう → 練習ではなく準備が重要

ここでは僕の3,000人を超える面接官経験から「そもそもなぜ面接に落ちるのか」と「面接でありがちなNGパターン」を理解してもらった上で、その対策を解説していきます。

面接で落ちる理由 → 3パターンあります

( )内のパーセンテージは僕の体感ですが、そう大きくはズレていないはず。

  1. 判定不能で不採用(不採用者全体の50%)
  2. 判定の結果、スペック合わずで不採用(40%)
  3.  判定の結果、社内的な事情で不採用(10%)

ほとんどの場合②で不採用になっていると思われがちですが、上記が実態です。

①と③は、応募者は知りようがないことなので、少し補足しますね。

 

① 判定不能で不採用

「判定不能」というのは、「緊張しすぎ」「訓練しすぎ」「暗唱しすぎ」などで本来のその人らしさが全くわからないというパターンです。

 

② 社内的な事情で不採用

これは「スペックは満たしてるけど配属先の上司と相性が悪い」「すでに内々定してる人がいて、それを超えなければ不採用」など、色々なパターンがあります。

 

②と③はコントロールできないので、①の「判定不能」を回避することが攻略法の一つであることがわかると思います。

面接でありがちなNGパターン4つ

これらは割と問答無用で不採用になります。

  1. 緊張しすぎて何言ってるかわからない
  2. 準備しすぎのテンプレトーク
  3. 普段使わない無理な言葉遣いが不自然、文法めちゃくちゃ
  4. 志望動機が弱い、募集要項とズレている

面接官も一人ひとり経験値が異なりますが、基本的にははたくさん人を見てきています。

なので、上記のようなパターンは早い段階で察知して見切りをつけます。

 

勘違いしている人が後を絶たないのですが、重要なのは「練習」ではなく「準備」です。

脅すわけじゃないですが、「練習の有無」や「準備の有無」は話していればすぐにわかっちゃいます。

面接合格のマインドセット:「自分らしさ」を買ってくれる会社を探す

大多数がやりがちな「その会社が好みそうな人間を演じる」というのは今すぐ辞めた方がいいです。

なぜなら、良い会社ほどそういうのはすぐに見抜くし、運良く入社できても所詮は「演じた自分で内定した会社」なので、入社後ギャップに苦しむことになるから。

 

また、演じて不採用が続くと、今度は単純に自分が何者かわからなくなって悩みます。

つまり、どっちに転んでもしんどくなります。

等身大の自分を「いいね!」と評価してくれる会社を探すことが転職活動だと心得ましょう。

面接合格のコツ4

必勝法はありませんが、コツはあります。

  1. 「面接」という場に慣れておく
  2. 飾らず、自分らしく、自分の言葉で
  3. その会社の何に惹かれて志望しているのかを明確にする(無ければ無理に応募しない方がいいです)
  4. 募集ポストに自分の強みがどう活かせるかを述べる

上記の通り。こちらも少し補足します。

 

①「面接」という場に慣れておく

これ意外と重要です。緊張で言いたいことが言えないのでは内容以前の問題になってしまうので。

特効薬は無いので、ひたすら数をこなすしかありません。

 

② 飾らず、自分らしく、自分の言葉で

回答に少し時間がかかったとしても自分の言葉で話した方が絶対に良いです。

ぶっちゃけ、想定問答の暗記なんてお互いにとって無益です。

 

この記事の最初にあるような自分の強みや特性を理解すること、その会社のことや、募集しているポストについてよく理解しておくこと。

その「準備」ができていれば、あとは自分なりの考えや、特性を募集ポストにどう活かせるかを説明するだけです。

 

会社調査:内定後に良い会社かを分析する方法

内定が出るとつい肩の力が抜けちゃいますが、最後にやっておくべきことが「入社前の会社分析」です。

会社分析の必要性:入社後ギャップを未然に防ぐ

転職サイトも転職エージェントも、あなたが転職先に入社してナンボのビジネスなので、どうしても良いところばかりにフォーカスした「広告」になりがちです。

「本当にその会社で活躍できそうか」「気持ちよく働けそうか」「納得いく報酬が得られるか」という部分についての自己調査は必須です。

【要注意】信頼できる会社情報

ここまで全面的に転職をサポートしてくれた転職サイトとエージェントですが、この段階だけは疑ってかかるべきです。

情報の信憑性は「転職サイト<<転職エージェント<<<<<クチコミサイト」です。

転職サイトはそもそも広告なので、悪いことは書きません。

さらに記事の文字数制限もかなりシビアなので、どうしても情報が偏ります。

転職エージェントはさっきお話しした通り。

あくまであなたが入社しないと企業から報酬がもらえないビジネスモデルなので、基本的に入社を後押します。

 

ということで、フラットな情報が閲覧できるのは「会社クチコミサイト」だけです。

というのも、書き込んでいるのが現役社員や元社員であり、あなたと利害関係も無いし、匿名なので会社にも身バレしないからです。

利用無料:信憑性の高いクチコミサイトは? 

僕が使った中で一番役立ったのは、「転職会議」です。

その理由は「投稿数が多い」「評価項目が多い」「利用者が多い=情報が新しい」などの特徴があるから。

 

ちなみに「Google」を検索してみた画面がこんな感じです。

百聞は一見にしかずということで、試しに自分の会社のクチコミを見てみれば信憑性がどの程度かは一発でわかるはずです。

>>「転職会議」公式ページ

 

他の企業クチコミサイトも参考にしたい方は「会社の評判は中の人に聞くのが鉄則|社員口コミサイトを比較してみた」という記事をどうぞ。

【会社の評判の調べ方】社員によるクチコミサイトを活用すべし ・転職活動で内定出たけど、入社して大丈夫な会社かな? ・求人サイトにマイナス面は書いてないし、転職エージェントの言葉もイマイチ...

 

【FAQ】転職によくある疑問と回答

最後に、よくある質問に回答しておきます。

転職活動は現職を続けたままやるべき?退職してからやるべき?

特別な理由が無い限り、現職を続けたままやるべきです。

単純に、辞めてからやるメリットがありませんので。

また、この記事のテクニックを使えば、限られた時間でも無理なく転職活動ができるはずです。

なお、退職する時の理由・伝え方・タイミングなどは『【円満退社の手順】仕事を辞める時の理由・伝え方・タイミングを解説』という記事をどうぞ

【円満退社の手順】仕事を辞める時の理由・伝え方・タイミングを解説 ・仕事を辞めたいんだけど、会社には理由なんて言おう? ・仕事を辞める時ってどんな手続きをすればいいの? ・スムーズに円満退社...

 

面接で給料の交渉や休日日数を聞くのはNG?

自分から直接聞くのはNG、聞きたかったらエージェントに代行してもらいましょう。

というのも、なぜかこれで「仕事へのやる気」を測る能無し面接官が多いからです。

普通なら絶対に確認しておきたい部分だと思うので、エージェントに確認してもらいましょう。

退職時、残ってる有給休暇はどうすればいい?

退職前であれば普通に使ってしまってOKです。(退職後は権利がなくなってしまいます)

ちなみに、有給休暇中に転職先に勤務するのもOKで、法的に全く問題ありません。

 

有給休暇については「【朗報】バイト、社員関係なし!意外と知らない有給休暇8つのルール」という記事をどうぞ。

https://mane-talk.com/yuukyuu-7point/

 

なお、ここに無い質問はTwitter(@kamensalaryman)から受け付けます。

個別でツッコんだ相談をしたい方は「タイムチケット」もどうぞ。

 

まとめ:限られた時間を効率よく使って、失敗しない転職活動をしよう

最後にもう一度、要点をまとめます。

ということで、本記事の内容を実践すれば「最小限の労力で、今よりも好条件の仕事に就き、なおかつ入社後ギャップに悩まない」という転職活動が可能になります。

ぜひ実践してみてください。

 

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