仕事・転職

【元人事部】状況別|どうしても仕事に行きたくない人が、本当にすべきこと

 

サラリーマン時代、「人事部」という立場で従業員の様々な相談を受けてきました。

 

「仕事行きたくない・・・」

「会社行きたくない・・・」

 

と、表面上では同じことを言っていても、詳しく聞いてみると置かれている状況によって程度は様々でした。

友達と話す時に出るものも加えると、

 

(なんか今日ダルくて)仕事行きたくねーなー

(二日酔いがしんどくて)仕事休みたいなー

(人間関係が苦痛すぎて)もう仕事行きたくない・・・

(ハラスメント系で身の危険を感じるから)仕事行きたくない・・・

(もう本当に、本当に無理で)仕事行きたくない・・・

 

当たり前ですが、状況が違えば原因も違うのでやるべきことも違ってきます。

この記事では「仕事行きたくない」をもう少し掘り下げて、「仕事に行きたくない時にすべきこと」を状況別にまとめました。

この中にあなたの状況に合うものがあることを願いつつ、ご自身の状況に合わせて使い分けてもらえたらと思います。

「気分的に」仕事に行きたくない時にすべきこと

 

えーと・・・これは、なんというか、そのー・・・

なんとか折り合いを付けて仕事行きましょうw

釈迦に説法だと思いますが、そんな日は嫌というほどありますし、そうかと言ってその度に休んでいたらキリがありませんし・・・ねぇ?

 

「人間関係のストレス」で仕事に行きたくない時にすべきこと5つ

 

解決策は以下の5つです。

  1. 当人同士で話し合いの場を持つ
  2. 難しい場合は第三者(上司など)に立ち会ってもらう
  3. 相手が上司の場合は上司の上司 or 人事部に相談してみる
  4. 「異動願」を出してみる
  5. 転職する

軽度なものから順に説明します。

すべきこと①:当人同士で話し合いの場を持つ

自分と同程度のポジションの人とうまくいっていない場合の対処法です。

この場合にすべきことはシンプルで「本人と話を付ける」というのが最も早く解決に繋がります。

「簡単に言うけど、実際はそんなに単純じゃないんだよ・・・」

と思うかもしれませんが、特定の相手とギクシャクしているのであれば、本人と話すのが一番の近道です。

「飲みの席で名指しで愚痴る」「周囲に相手のことを悪く言う」という行動はマジで辞めておきましょう。

「理由はどうあれ相手を陥れるようなことをしているあなたにも問題がある」と思われてしまい、孤立してしまうことがあります。

 

勇気を出しつつコミュニケーションを取ろう

ちょっと厳しい意見かもですが、このトラブルは「相手とのコミュニケーションからの逃げ」から発展することが多いです。

あらぬ誤解で食わず嫌いしてしまっているケースが非常に多いので、勇気を出して話し合いの場を持つことをおすすめします。

 

意外な結末になることが多い

意を決して話してみると、

  • 案外気が合って肩透かしをくらった
  • 意地悪だと思っていた態度に全く悪気が無かった
  • 自分の為を思ってのことだった

上記のような感じでわだかまりが解けるケースが多々ありますよ。

すべきこと②:難しい場合は上司などにも立ち会ってもらう

当人同士での話し合いが困難な場合、そのチームの上司に相談しましょう。

この場合は一点だけ注意があります。

「自分がこんなにも困っている」という自分本位な主張はダメ。

なだめられて終わる可能性大です。

「個人の主張」ではなく「チームとしてどうか」という方に働きかけるべき。

  • チームワークが取れずベストパフォーマンスが発揮できない
  • お互い気持ちよく良い仕事をしたい

上記のような感じです。

上司が同席するかワンクッション入れてくれれば、お互いヒートアップして言い合いになることは避けられますし、建設的な話し合いができますよ。

すべきこと③:上司の上司 or 人事部に相談してみる

うまくいっていない相手が直上の上司の場合。

これは繰り返しになりますが、その上司の上司か、中立の人事部に相談するというのがいいです。

 

上司というのは時に理不尽な要求をしてくるものですが、上司という役割を果たすために、普段の人格とは全く違う役柄を演じる場面が少なくありません。

あまりに要求がクレイジーだと上司の人格そのものを疑いたくなりますが、実は上司の方も部下との接し方に悩んでいたりします。

④ 「異動願」を出してみる

修復が困難な場合、その環境が本人にとって良くないことが明らかな場合、異動を提案することも少なくありませんでした。

会社が大きければ大きいほど、今のスキルを活かせる部署がある可能性が高いです。

いきなり退職を検討するのではなく、ダメ元で異動できないか相談してみることをおすすめします。

すべきこと⑤:転職する

上記4つで全く解決の兆しが見えない場合は、転職しましょう。

どうやっても無理な場合はあるので、そういう時は我慢し続けてもぶっちゃけ無駄ですので。

人間関係の悩みは「退職・転職を決めた理由」の常に上位ですしね。

参考:【元人事部】「会社・仕事辞めたい」上位6つの理由と解決策を解説

 

辞める前に確認しておくべきこと

ずばり、自分の市場価値(=適正年収)です。

というのも、今の給料はあくまで会社の中での相対評価であって、勤続が長い人ほど市場全体における評価よりも過小評価されている場合が非常に多いのです。

「どんな会社からオファーが来るのか?」「自分の適性年収はいくらなのか?」というのは以下でスマホからでも簡単に知ることができますよ。

>> 自分の「適正年収」を査定してみる

 

なお、転職活動でミスらないための具体的な方法は、以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。

>> 失敗しない転職活動のロードマップ|転職活動の全知識

 

「ハラスメント」で仕事に行きたくない時にすべきこと

 

セクハラ、パワハラ、モラハラ、マタハラ・・・ハラスメントもここ数年でかなりの種類に分類されるようになりました。

この悩みを抱えている人は、心中を察しきれないほど本当にご苦労されていると思います。

デリケートな内容が多く、誰にも相談できずに抱え込んでしまってどんどん追い詰められていってしまうことが多いからです。

すべきこと:人間関係の場合と同じ

ハラスメントも人間関係の一部なので、すべきことは繰り返しになりますが以下の通り。

  1. 当人同士で話し合いの場を持つ
  2. 難しい場合は第三者(上司など)に立ち会ってもらう
  3. 相手が上司の場合は上司の上司 or 人事部に相談してみる
  4. 「異動願」を出してみる
  5. 転職する

ですが、個人的には転職を検討すべきかなと。

なぜなら、そういった問題が上層部に届かない時点で組織風土そのものに問題がある可能性が高いからです。

「どうにもならないおかしな会社」も結構多いので、その場合は付き合うだけ時間の無駄なのでさっさと逃げましょう。

疑問:転職理由は正直に話すべき?

結論、話してOKです。

自己都合の退職でも会社都合寄りの退職理由として解釈してもらえる場合が多いので。

とはいえ、面接官としては「きっとご苦労されたことだろうけど、本人側にそうされる理由は無かったのか?」という部分が気になります。

理由は一方的に被害者として主張するのではなく「もしかしたら私にも何か原因があったのかもしれませんが・・・」といった姿勢が見られるとこの点はクリアになりやすいです。

 

「根本的に」会社に行きたくない時にすべきこと

 

一度でも転職経験がある人に多いのがこのケースで、「会社で働く」という枠組みそのものに苦痛、窮屈を感じる場合。

「転職したからこそ行き着いた悩みの本質」とも言えると思います。

ちなみに僕はこのタイプでして、何度転職しても解決しませんでした。「働き方」が原因なので当たり前ですよね。

 

出世して給料が上がれば、今よりも何かが良くなると信じて他の人よりも努力してきたのに、成果を上げれば上げるほど損をする実態もあります。

【事実】仕事ができる人ほど損をする3つの理由とその対策 あれ…?がんばって出世もできたけど、なんか損してる…? 丁寧に育てた部下が昇進したのは嬉しいけど、評価と穴埋めは…? 結局が...

 

この状況ですべきことは1つ。

「会社を辞める準備をすること」です。

具体的には副業をやりつつ「自分で稼げる力を身に付ける」という感じ。

ちょっと本記事の趣旨からは逸れてしまうので、詳しくは以下の記事をどうぞ。

>> 副業でサラリーマンを卒業できた僕が教える、おすすめ副業2つ

 

最後に

 

この記事に辿り着いてここまで読んでくれたということは、きっと今現在悩みながらも精一杯頑張っていらっしゃるのでしょう。

口に出すことでスッキリするくらいなら良いですが、モヤモヤした状態が何年も続くと、知らず知らずのうちに自分の中に蓄積していき、体調にまで影響が出てしまいます。

実際に体調や精神を病んで休職、退職にまで発展してしまった人も大勢見てきました。

そうなる前に、この記事の中にあなたに合った処方箋が見つかれば嬉しいですし、「仕事も会社も悪くないな」と思える日が来ることを願っています。

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POSTED COMMENT

  1. 匿名 より:

    はじめてコメントさせて頂きます。
    色々悩むことがあり、日曜の夜更けなのに寝ることが出来ず、検索している時にここに辿り着きました。

    29歳にして5社目の男です。
    自分がポンコツで仕事が上手く出来ず転職をし、数度目に入社した会社の在籍中に鬱病になり、同時にADHDを持っていると診断も受けました。

    半年程休養した後、今の会社に入社して1年半
    入社時に鬱病の事やADHDの診断書も出し、現上司にもお話させて頂きました。
    配属当初はそういった懸念も無く、上司からの評判も良かったようでしたが、最近はミスも増え、毎日何かしらの指摘を受けながら仕事をしております。

    上司と現状を話した際には「嫌々仕事をしている」「やる気が感じられない」「仕事のミスも多く遅い」「何度も同じことを聞いている」等々指摘を受けました。
    確かにその通りで、瞬時に理解出来ず、物覚えも悪く、メモを取ってもそれと少しでも違う状況になる度に質問していますし、ミスが怖く自分から仕事を取りに行くだけでも動悸が激しくなります。

    もっと具体的に努力していかなければ!ここでまた逃げるのか自分!という思いがある反面
    仕事の環境が合っていないのかな、とは言えまた転職する訳にも、、、というような堂々巡りの状況の中、とうとう今日眠れなくなってしまいました。

    仕事そのものに恐怖を感じていますが、記事にありました通り、転職回数が多い為そういう気持ちになっているとも思いますし、どこの会社に行っても同じ悩みは必ずありますので、自分がもっと周囲に合わせていけるように工夫していきます。

  2. kamensalaryman より:

    匿名さん
    コメントありがとうございます。
    何度か読み返させていただきました。十二分に頑張られていると思いますよ。

    仕事のミスが増え、上長に指摘されて自信が無くなってしまっているのと、
    経験上、職種のミスマッチが起きているような気がします。
    「自分の才能に気付いてる?本当に向いている仕事がわかる有能ツールまとめ」という記事で
    自分の特性や才能の見つけ方を解説しています。

    適正を診断してみて、今の仕事内容と特性が合っているかを見比べてみると、
    何か新しい発見があるかもしれません。活用してみてくださいね。

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