仮想通貨の安全な保管方法|ウォレット5種のメリット・デメリット

 

「仮想通貨は持ってるけど、取引所に置いてるよ?」
「ハッキング被害がコワイからウォレットについて知りたい」

 

こういった疑問に答えます。

 

投資にリスクは付き物ですが、こと「仮想通貨投資」においては他の投資には無い特有のリスクがあります。それが「セキュリティ対策を怠ることで起きる盗難・紛失リスク」

 

最近では2019年5月8日、日本人でも利用者の多い大手取引所「BINANCE」44億円相当のビットコインが盗難被害に遭っています。

 

 

※2019年6月9日追記

過去に仮想通貨「XRP」発行元のRipple社が、XRP保管先として推奨していたウェブウォレット「Gate Hub」も10億円相当のハッキング被害に遭っています。

 

 

コインチェック事件でも大勢の人が学んだように、「セキュリティ意識が低いと資産を一瞬で失ってしまうリスク」が一気に高まって、値動きとか損得どころではなくなっちゃいますからね。

 

ということでこの記事では、「仮想通貨の安全な保管方法」とされるセキュリティ対策「ウォレット」についてまとめておきます。

 

ウォレットには大きく分けて5種類あって、それぞれメリット・デメリットがあります。自分の取引スタイルや環境に合ったものを選んでいきましょう。

 

 

仮想通貨投資の鉄則|取引所と銀行は全く違う

 

仮想通貨投資をする上で、これをわかっていないことが最大のリスクと言っても過言じゃないので、これだけは絶対に肝に銘じておきましょう。

 

【 銀行 】 【 取引所 】
外貨両替 仮想通貨の売り買い
預け入れ(預金) 仮想通貨の保管
振込 仮想通貨の送信

 

こうして見ると銀行と取引所の基本機能はよく似ていますが、「銀行と取引所は似ているようで全く違うもの」と覚えておいてください。

 

日本円などのお金(=法定通貨=フィアット)は、銀行口座に預金しておくことで盗難や紛失のリスクに備えますが、同じように仮想通貨を取引所に置きっぱなしにしておくのは絶対にやっちゃダメ。
仮想通貨投資においてこれは鋼の掟です。

 

コインチェック事件に象徴されるように、取引所のセキュリティはどう見積もっても過信できるものではなく、銀行ではまず考えられないような「資産の盗難」「機関の倒産」が起きる可能性があることを肝に銘じておかなきゃなりません。

 

仮想通貨においては、預けておくよりも手元に置いておく方が安全だという認識を持っておいてください。

 

手元に置いて安全に管理するためのツールという位置づけが「ウォレット」で、どのような形で保管するかによって種別が分かれています。

 

 

仮想通貨の「ウォレット」とは?

 

仮想通貨において、現実世界の財布に相当するのが「ウォレット」です。名前の通り「財布」なんですが、現実の財布とはかなり性質が違います。

 

ウォレットは全部で5種類あって、分類は以下の通り。

 

【ホットウォレット】→ ネット上に持つウォレット
 ・ウェブウォレット
 ・モバイルウォレット
 ・デスクトップウォレット

【コールドウォレット】→ ネットではなく実物を持つウォレット
 ・ハードウェアウォレット
 ・ペーパーウォレット

 

何が何だかわからないかもしれませんが、「ホットウォレット」というジャンルの中の「ウェブウォレット」という種類。「東京都」の中の「世田谷区」みたいな。

 

ウォレットの場合、「東京都」「世田谷都」みたいに語尾が全部同じなのでわかりづらく感じますが、これは慣れるしかないです。

 

それぞれの説明をする前に、種別と安全性を一覧表にしたのが以下。

 

ウォレット名 種別 安全性
ウェブウォレット ホットウォレット
モバイルウォレット ホットウォレット
デスクトップウォレット ホットウォレット
ハードウェアウォレット コールドウォレット
ペーパーウォレット コールドウォレット 最高

 

ここで言う「安全性」は「ハッキングリスクに対する強度」です。仮想通貨自体がデータ資産なので、当然盗難も紛失もネット上で起こります。
なので、ネットから隔離すればするほど安全性が高くなるということになります。

 

 

ウォレットを管理する3つの「鍵」

 

これらのウォレットは、「ウォレットアドレス」という口座番号にあたるものを「秘密鍵」「公開鍵」というパスワードにあたるもので管理します。

 

ここでも銀行に例えたほうがイメージしやすいと思うので、以下。

 

【 銀行口座 】 【 ウォレット 】
口座番号 ウォレットアドレス
暗証番号 秘密鍵
身分証明書 公開鍵

 

銀行振込では相手の口座番号を指定して、暗証番号を入力して処理を確定させますが、ウォレットも処理の手順はこれと似ています。

 

ウォレットの場合は「公開鍵」から「ウォレットアドレス」が生成され、振込相手の「ウォレットアドレス」を指定して、秘密鍵を使って送金する、という感じですね。

 

 

5種類のウォレットのメリット・デメリット

 

ここからは5つのウォレットの特徴、メリット・デメリットについてコンパクトにまとめていきます。

 

 

●ウェブウォレット|使いやすいがセキュリティに懸念

 

「ウェブウォレット」のメリット


・メアドとパスワードのみでアカウント管理が楽
・PC、タブレット、スマホなど、シンプルで操作性が高い

 

「ウェブウォレット」のデメリット


・結局「他人の管理下」にあるので、自分の資産を自分でコントロールできない
・サイト不具合などの影響をモロに受ける
・ネット上での保管なのでハッキングリスクあり

 

 

その名の通り、ネット上で保管するウォレットの総称で、サイト運営者のサーバー内で仮想通貨を管理するウォレットです
どこからでも、どのデバイスからでもアクセスできる利便性の高さはメリットですが、「財布ごと他人に預けている」という状態なので僕はおすすめしませんね。

 

取引所での保管も「取引所ウォレット」と呼ばれていて、この「ウェブウォレット」の一種なので、セキュリティが微妙なのはお察し。

 

 

●モバイルウォレット|携帯しやすく便利だがセキュリティ微妙

 

「モバイルウォレット」のメリット


・持ち運びが容易で、いつでも取引などの操作ができる
・リアル店舗で「仮想通貨決済」ができる

「モバイルウォレット」のデメリット


・スマホが故障したり初期化するとアクセス不可になる「物理的リスク」
・ネット上での保管なのでハッキングリスクあり
・対応しているコイン(銘柄)の種類が少ない

 

 

これも名前の通り、スマホアプリを介して保管するウォレット。ネットウォレット同様、安全性に関してはお察しですが、仮想通貨で支払いをしたい人にとってはモバイルウォレットを使うしかありません。

 

どうしても決済で使いたいのであれば「リアルの財布に大金を入れて持ち歩かない」というのと同じで、「モバイルウォレットに全資産を入れない」という使い方が好ましいです。
・・・が、僕個人はウォレット間の移し替えが現金よりも遥かにめんどくさいので、結局これも微妙だと思っています。

 

そもそも使うことを前提とするなら「投資」という趣旨からは外れますしね。

 

 

●デスクトップウォレット|自分のPCで自己管理

 

「デスクトップウォレット」のメリット


・それぞれの仮想通貨開発元が出しているものは信頼性、安全性高め
・マイニング機能が備わっているウォレットもある

 

「デスクトップウォレット」のデメリット


・特定通貨専用ウォレットであり、複数通貨の管理はできない
・PCの故障、ウイルス感染リスクあり(自己管理)

 

 

「デスクトップウォレット」は自分のPC上で管理するウォレット。ウェブウォレットやモバイルウォレットに比べると、自分の管理下にあるので外部リスクは下がりますが、自分のPCセキュリティの知識とリスクが比例します。

 

ぶっちゃけ、ここまでやるならコールドウォレットの方が断然安全性が高いので、コールドウォレットが対応していないコインを保管したい時くらいしか使い道はない気がします。

 

 

●ハードウェアウォレット|安全性・利便性のバランスが良く一番人気

 

「ハードウェアウォレット」のメリット


・ネットから隔離した「オフライン管理」なので安全性が高い
・使う時はPCに接続するだけ、利便性も高め
・他のウォレットに比べて対応通貨が多い



「ハードウェアウォレット」のデメリット


・端末を購入するので基本的に有料
・端末の故障、紛失リスクあり
・使用方法に慣れが必要

 

 

安全性と利便性のバランスが良く、一番利用されているのがこの「ハードウェアウォレット」です。
オフライン管理なので「製造元からの直接購入であれば」ハッキングによる盗難リスクはほとんどありません。

 

【必ず公式から新品のものを購入すること!】

これはマジで徹底してください。ハードウェアウォレットは精密機械という性質上、様々なウイルスや不正プログラムを仕掛けることができてしまいます。

いくら新品を謳っていても、不正プログラムを仕掛けられた個体を購入してしまうと、ウォレットに入れた仮想通貨が自動的に他人のウォレットに送信されるなどの盗難リスクが非常に高いのです。

※この記事にあるリンクは、全て公式サイトに繋がっているのでご心配なく。

 

個人的に最も推奨する保管方法なので、僕が使っているハードウェアウォレットを2つ載せておきます。

 

 

Ledger NanoS(レジャーナノ エス)


使い勝手が最も良くおすすめなのがLedger NanoS です。

●対応通貨:BTC、ETH、XRPなどメジャーコインを含む27種類
●小型のUSB接続タイプ

 

ハードウェアウォレットの代表格とも言えるのがこれ。ハードウェアウォレットの中でも特に対応通貨が多いのが特徴です。

 

リップル(XRP)に対応している数少ないハードウェアウォレットでもあります。

 

公式サイト

 

 

FuzeW(フューズダブリュー)


「FuzeW(フューズダブリュー)」は韓国製、珍しいカード型ハードウェアウォレットです。

●対応通貨:
・BTC(ビットコイン)
・ETH(イーサリアム)
・LTC(ライトコイン)
・DASH(ダッシュコイン)
・DOGE(ドージコイン)
・その他、全てのERC20トークン

●PC無しでスマホアプリで管理可能
●カードタイプで防水なので耐久性に優れる
●金融業界最高ランクのセキュリティ「CC EAL+5」

 

新しいタイプのハードウェアウォレット。これはよく考えられていて、防水加工したカードタイプなので、従来のUSBタイプの弱点だった破損や汚損に強くなっているのが特徴です。

 

公式サイト

 

 

ということで、ハードウェアウォレットは保管方法としては非常に優れていますが、あえてデメリットを挙げるなら「有料で端末を買う」ことになるので、保管するコインが少ない人にとっては不向きかもしれませんね。

 

また、USBメモリみたいな端末なので、壊れたり無くしたりという物理的リスクには気をつけなければなりません。

 

 

●ペーパーウォレット|驚異のハッキングリスク「ゼロ」

 

 

「ペーパーウォレット」のメリット


・完全にネットから隔離した「オフライン管理」なのでハッキングリスクゼロ
・リアルな「紙」なのでコストは紙代のみ

 

 

「ペーパーウォレット」のデメリット


・「紙」なので耐久性も紙、汚れや滲み、劣化に弱い
・完全オフラインなので、資金移動をする際の手間が酷い

 

 

ウォレットアドレスと秘密鍵を紙に印刷して保管するという、アナログにして最強のウォレットです。
ハッキングリスクこそゼロですが、紙が汚損・破損してしまうとウォレットにアクセスできなくなるという、アナログらしい弱点があります。

 

また、資金移動をする際はネットに接続して秘密鍵を読み取ったり、ウォレットアドレスを手打ちする必要があったりと、これまたアナログ特有の不便さがあります。

 

当分動かす予定が無くて、保管するコインが膨大な時などは、複数枚印刷して貸し金庫にでもぶち込んでおけば鉄壁の安全性を誇ります。

 

 

「仮想通貨ウォレット」まとめ

 

ということで、5種類のウォレットについて説明しました。どれも一長一短という感じで、現時点では「これにしておけば絶対大丈夫!」というものは残念ながらありません。

 

「安全性」と「利便性」のバランスが一番良いのがハードウェアウォレットなので、利用している人が一番多いというのが現状ですね。

 

保管するコインの量や金額、資金移動の頻度や使用環境などから自分に合ったものを選んで、しっかり自分の資産を守ってくださいね。

 

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