仕事・転職

【必読】使わないなんてありえない!転職エージェントとは?

・転職エージェントってようするになんなの?

・転職エージェントって使った方がいいの?

・転職エージェントを使うメリットを知りたい

 

こんな人に向けた記事です。

 

筆者の僕は転職経験5回、8年の人事部経験、元マイナビ社員です。「求職者」「仲介業者」「企業の採用担当」すべての立場を経験している人はかなり少ないはず。

5回の転職で30社以上のエージェントを利用しまして、「転職活動するのにエージェント使わないなんて、控えめに言って有り得ない」と心底思っています。

 

ところが、リアルでもキャリアや転職の相談を受けると「転職エージェントってよくわからない」という人が多くてビビったので、この記事を書こうと思った次第。

記事を読み終えると、転職エージェントを使う多大なメリットがわかり、「使わないなんてあり得ないわw」となること間違いなしです。

簡単解説:転職エージェントとは?

転職エージェントとは、「採用したい企業」と「仕事を探したい求職者」の間に入って、双方の希望をマッチングさせる仲介サービスです。

仕組みは不動産屋とほぼ一緒

転職エージェントの仕組みを理解するには、不動産屋をイメージしてもらうとわかりやすいかもです。

図解:「不動産屋」の仕組みと利用の流れ

部屋探しでお世話になる不動産屋を図解するとこんな感じになります。

不動産屋を利用するときの流れは以下の通り。

  1. WEBで閲覧・予約(※任意)
  2. 不動産屋に行く
  3. 面談して希望条件を伝える
  4. 担当者が条件に合った物件を紹介してくれる
  5. 内覧・契約の仲介などのサポートをしてくれる

 

図解:「転職エージェント」の仕組みと利用の流れ

転職エージェントは不動産屋の仕組みとかなり似ています。

転職エージェントを利用するときの流れは以下の通り。

  1. WEBから登録・予約(※必須)
  2. 転職エージェントに行く
  3. 面談して希望条件を伝える
  4. 担当者が条件に合った求人案件を紹介してくれる
  5. 内定・入社までのサポートをしてくれる

不動産屋の求人版と思ってもらえればOKです。

 

余談ですが、僕は最初の転職からたまたま転職エージェント(当時の呼び名は「人材紹介」)を利用して、エイブルからマイナビに転職しました。

元々が不動産屋だったので、初めて転職エージェントを利用したときは「不動産屋と一緒だな」というのが第一印象でした。

利用は完全無料

不動産屋との最大の違いは「完全無料」という部分です。

不動産屋は大家さんとあなた両方から、報酬として「仲介手数料」を受け取りますよね。

転職エージェントは企業からのみ報酬を受け取る仕組みになっています。

 

【必読】転職エージェントを利用すべきつの理由

転職エージェントには明確な「使うべき理由」があります。

大きく分けて以下の4つです。

  1. 転職サイトには載っていない求人がある
  2. 選考通過率が目に見えて上がる
  3. 圧倒的に手間が減る
  4. 自分ではできないことをやってくれる

順にサクサク解説していきます。

利用すべき理由①:転職サイトには載っていない求人がある

下図は求人市場の求人案件をモデリングしたものです。

この図から伝えたいことは、以下のような性質です。

  • 転職サイト同士の求人がカブることはあっても、転職エージェントの求人とはほぼかぶらない
  • 転職エージェント同士の求人がカブることはあっても、転職サイトの求人とはほぼかぶらない

なぜこんなことが起きるのかというと、転職サイトとエージェントは料金も性質も違うので、企業が募集ポストによって使い分けているからです。

 

補足①:求人サイトに求人広告を掲載するケース

  • 求人サイトで応募数が見込める場合
  • 複数人採用したい場合

ハッキリ言うと「そこまで難しくない職種、未経験でも教育すればできるようになる職種」を採用する場合には転職サイトが向いています。

30万円の広告費を払って3人採用できれば、1人あたり10万円で採用できたということになりますね。

 

補足②:転職エージェントに依頼するケース

  • 求人サイトでは応募が集まらない場合
  • 高い費用を払ってでも良い人を一本釣りしたい場合

転職サイトとは逆のコンセプトで、希少性の高いスキルが必要な職種などは、転職エージェントじゃないとほぼ採用できません。

たとえば「建築士」「ドクター」「営業職の中でも高度な専門知識が必要なMR」などの職種がこれに該当します。

費用は採用した人の年収の25〜35%くらいが相場なので、高額になります。

年収500万の人材なら、1人採用するのに125万円〜175万円かかる計算になりますね。

こんな背景なので、転職サイトとエージェントの求人はある意味カブりようがないのです。

 

転職サイトとエージェントを横断的に使えば網羅できる

あなたから見ると、両方のサービスを併用することで幅広い求人にアクセスできる、という構図ですね。

利用すべき理由②:選考通過率が目に見えて上がる

これは転職エージェントのサポートがあるからです。

  • 書類選考:推薦状を付けて応募してくれる
  • 面接対策:超具体的な面接アドバイスをしてくれる

転職サイトは提出書類の添削サービスくらいですが、エージェントはさらに担当者からの推薦状を付けて応募してくれます。

 

面接対策は以下のようなことを教えてくれます。

  • 面接官が誰で、どんな役職の人か
  • 実際に面接で聞かれる質問は何か
  • 過去の合格者の傾向

こんなのもうほぼ答えですよね。笑

ただし、上記は過去の応募者のデータが元になっているので、全ての企業に対して上記のようなハッキリした情報を持っているとは限りません。

 

転職エージェントがあなたを全力サポートするたった1つの理由

あなたが内定して入社しないと報酬が受け取れないからです。

あなたとエージェントは「利害が一致している運命共同体」ということです。わかりやすくていいですよね。

利用すべき理由③:圧倒的に手間が減る

転職エージェントは、転職活動で発生する雑務を代行してくれます。

  • 求人のスクリーニング
  • 書類の提出
  • 選考のスケジューリング
  • 合否の連絡
  • 選考続行、辞退の意思表示

普通であれば上記はすべて自分でやらなければなりませんが、エージェントの担当者は企業と直接連絡を取り合うので、あなたの代理人として手続きを代行してくれます。

このお陰で、現職が忙しくても少ない負担で転職活動を進めていくことができます。

利用すべき理由④:自分ではできないことをやってくれる

たとえば、以下のようなことは自分ではなかなか出来ないことです。

  • 給料・年収交渉
  • 聞きづらいことを聞いてくれる

これらもあなたに代わってエージェントが代行してくれます。

給料・年収交渉もガチ

給料・年収交渉について、先ほどの一文を引用します。

費用は採用した人の年収の25〜35%くらいが相場

つまり、あなたの年収が上がればエージェントの取り分も増えることになるので、給料交渉も一生懸命やってくれます。

 

あなたが面接では聞きづらいこと

  • 実際の残業時間
  • 評価制度がちゃんと機能しているか
  • 有給は希望通り消化できるのか

こういったことは絶対に事前に知っておきたいですが、面接で聞くと就業意欲を疑われそうでなかなか質問できませんよね。

これもあなたに代わってエージェントが聞いてくれます。

 

疑問:なんでここまでやってくれるの?

ここまでやってくれる理由は、エージェントと企業間の契約内容にあります。

両者の間では、「早期退職の返金規定」を設定している場合が多いです。

  • 内定者が入社から1ヶ月以内で退職した場合は、報酬の80%を返金
  • 内定者が入社から2ヶ月以内で退職した場合は、報酬の70%を返金
  • 内定者が入社から3ヶ月以内で退職した場合は、報酬の50%を返金

※数字は契約によって変わります。

先ほどお伝えした通り、エージェント経由の採用は1人につき100万円を超える費用がかかっています。

大金をかけて採用した人材が数ヶ月で早期退職してしまったら、企業側のデメリットが大きすぎるということで、上記のような契約内容になっています。

 

早期退職の一番の原因は「思ってたんとちゃう」という入社後ギャップです。

あなたがなるべく「入社後ギャップ」を感じないように、良いことも悪いことも可能な限り知らせておく必要があるという理由から、基本的にはどんなに聞きづらいことでも代わりに聞いてくれる、というわけです。

繰り返しになりますが「完全無料」です

これだけメリットが多くて利用無料なので、内容を理解していれば逆に使わない理由がありません。

 

転職エージェントは複数利用が基本|つの理由

転職エージェントの有用性を理解したら、もう一段ステップアップしましょう。

複数利用すべき理由①:転職エージェントごとに扱う求人が違うから

もう一度先ほどの画像をご覧ください。

これがほぼ答えでして、「エージェントごとに扱っている求人が違うから」です。

これも不動産屋と一緒

部屋探しをするときに選択肢を増やしたいと思ったら、不動産屋をハシゴすると思います。

「エイブルに無かった物件がアパマンにはある」ということが起こるからですね。

紹介を依頼する方も「入居希望者を増やすために複数の会社に依頼しよう」という大家さんもいれば、「窓口が増えると面倒くさいから1社に任せたい」という大家さんもいます。

転職エージェントの考え方もこれと全く同じです。

複数利用すべき理由②:エージェントの担当者ごとに力量が違うから

転職エージェントは担当者によってスキルや交渉力が異なります。

あなたの担当者が「新人」と「その道20年のベテラン」だったら、過程も結果も変わってくることは容易に想像できますよね。

とはいえ、担当者の実績が公表されているわけではないし、こちらから指名することもできないので、腕の良い担当者に当たるかどうかはどうしても「運ゲー」になってしまいます。

だからこそ、併用することでこのリスクを下げるわけですね。

転職エージェントには種類ある

2種類とは「総合型」と「特化型」です。

両者の特徴やメリット・デメリットを比較したのが以下の表です。

  ① 総合型 ② 特化型
特徴 ・業界問わず幅広い求人 ・特定の業界、業種の求人に特化
メリット ・求人数が非常に多い(最大10万件以上)
・現職以外の可能性を提案してくれる
・業界や企業への理解や情報が深い
・業界特有の選考対策に強い
デメリット ・業界や企業への理解や情報が浅い場合がある ・求人数は少なめ(100件前後)
・少ないので多少無理やりな提案をされる場合も

 

上記の通り。

お互いの短所を補い合うために、性質の違う転職エージェントを組み合わせて使うのがおすすめです。

なお、複数利用する時の注意点や優良な転職エージェントの選び方は下記記事をどうぞ。

>> 転職エージェントを複数利用すべき理由と注意点|管理ツールも配布

 

5回転職してわかった、おすすめの転職エージェント

ここまでで、下記2点は理解できたかなと思います。

  • 転職サイトと転職エージェントは併用する
  • 転職エージェントも複数併用する

こうなると次に問題になるのが「どのエージェント選べばええの?」「何社くらい使えばええの?」という点です。

調べていただくとわかりますが、転職エージェントは年々増え続けて今や星の数ほどありますので。

「総合型」おすすめ転職エージェント

下記は登録しておいて間違いない総合型転職エージェントです。

リクルートエージェント ・求人件数31万件、45万人が転職成功
リクルートエージェントのクチコミ評判
doda ・求人件数13.5万件、役立つ独自コンテンツが豊富
dodaのクチコミ評判
パソナキャリア ・転職成功者の2/3が年収UP
パソナキャリアのクチコミ評判
マイナビエージェント ・20代や若手、未経験に特に強い
マイナビエージェントのクチコミ評判
JAC Recruitment ・国内大手、外資系、ハイクラスに強い
JAC Recruitmentの口コミ評判

総合型の中でも特にこの業界の歴史が古く、実績も確かな5社です。

上記をメインに、以下の特化型に当てはまるものがあれば併用する感じでOKです。

「特化型」おすすめ転職エージェント

特化型は中小エージェントが多く、利用できるエリアが限定的な場合が多いので、以下ではサポートエリアが広めの特化型エージェントを載せておきます。

総合型とカブっているエージェントは、特にそのジャンルに強い転職エージェントです。

20代・第二新卒・若手特化 ハタラクティブ
30代・管理職・ハイクラス JAC Recruitment
女性の転職特化 type女性の転職エージェント
無職・フリーター特化 ハタラクティブ
ITエンジニア・デザイナー特化 レバテックキャリア
人事・経理などバックヤード特化 JAC Recruitment
アパレル・ファッション特化 クリーデンス
保育士特化 Fine!(ファイン)
介護職特化 マイナビ介護職

 

この記事で比較まで書くと長くなってしまうので、より詳しく知りたい場合は『5回の転職でわかった!おすすめ転職サイトとエージェント活用法』という記事をどうぞ。

肌感覚ですが、多くても5社くらいで十分かなと思います。

5回の転職でわかった!おすすめ転職サイトとエージェント+α 現在は独立して自営業の僕ですが、独立までに5回も転職を繰り返しました。 自分でも「転職しすぎ!」と思いますが、得たモノの方が大きか...

 

転職エージェントをフル活用するコツ

僕が30社以上の転職エージェントを使ってきた中で、気付いたコツを5つ紹介します。

  1. 転職エージェントは複数併用する
  2. キャリアコンサルタントには正直に
  3. 前向きな姿勢を示す
  4. コンサルタントが微妙だったら変更してもらう
  5. 応募管理は自分でやる

経験上、これらをやるかどうかで転職活動の過程や結果が変わると言っても過言じゃありません。

順にサクッと解説します。より詳しく知りたい方のために詳細リンクも貼っておくので、必要に応じてどうぞ。

フル活用のコツ①:転職エージェントは複数利用する

理由は下記3つ。

  • いいとこ取りができるから
  • 転職エージェントごとに扱う求人が異なるから
  • コンサルタントの力量に大きく左右されるから

以下の記事にも目を通していただくとより理解が深まると思います。

>> 転職エージェントを複数利用すべき理由と注意点

フル活用のコツ②:キャリアコンサルタントには正直に

キャリアコンサルタントは完全にあなたの味方です。なので、話を盛ったりウソを言う必要は全くありません。

というか、少しでも事実と異なる情報を伝えた場合、コンサルタントも「信用に足る人材ではないかも」と思い、企業に自信を持ってあなたを紹介できなくなります。

給料や福利厚生、残業などについても正直に希望を伝えてOKです。

万が一入社後ギャップがあってあなたが早期退職してしまうと、転職エージェント側にとっても大きなデメリットがあるからです。

>> キャリアコンサルタントが絶対的な味方である理由

フル活用のコツ③:前向きな姿勢を示す

  • いくら求人を紹介しても一向に応募しない
  • 不平不満ばかり言っている

もしあなたがこんな態度だと、コンサルタントは徐々に距離を遠ざけていき、十分なサポートが受けられなくなります。

なぜなら、彼らは転職が完了して初めて企業から報酬を受け取れるというビジネスモデルなので、より転職意欲が高い人に対して手厚いサポートをしたいからです。

コンサルタントは味方ですが、「あなたを企業に推薦する立場にある=推薦に足る人である必要がある」ということも忘れずに。

フル活用のコツ④:コンサルタントが微妙だったら変更してもらう

転職エージェントによって持っている求人の数やサポート体制は異なりますが、一番重要なのはコンサルタントの力量です。

  • 担当コンサルタントが入社1年目の新人
  • 担当コンサルタントがその道20年のベテラン

どちらに担当してもらった方が心強いかは容易にイメージできますよね。

「この人微妙かも」と思ったら、(失礼のないように)チェンジの依頼をするのもアリです。

 

なお、担当コンサルタントの変更方法や状況別の断り方は以下の記事をどうぞ。

>> 角が立たない転職エージェントの断り方|状況別8パターン

フル活用のコツ⑤:応募管理は自分でやる

転職エージェントを併用していると、同じ会社の求人を紹介されるケースもよくあります。

転職エージェントAから応募した企業に、転職エージェントBからもダブって応募が行ってしまうと、さすがに先方の心象は悪くなります。

 

こうならないように、どの会社に応募してどんな状態かは自分の手元で管理しましょう。

僕が応募管理用に作ったexcelシートを置いておくので、参考にどうぞ。

>> 転職活動応募管理シート(Googleスプレッドシートで開きます)

 

転職活動を有利に進めるにはエージェントの協力が不可欠

最後にもう一度要点をまとめます。

  • 転職エージェントを使うべき4つの理由
    ① 転職サイトには載っていない求人がある
    ② 選考通過率が目に見えて上がる
    ③ 圧倒的に手間が減る
    ④ 自分ではできないことをやってくれる

  • 転職エージェントを併用すべき2つの理由
    ① エージェントごとに扱う求人が違う
    ② 担当者ごとに力量が違う

ということで、転職エージェントは完全無料にも関わらず、あなたの転職には欠かせない協力なパートナーになってくれるので、必ず使いましょう。

 

僕が5回の転職活動で使い倒してきた30社を超えるエージェントのうち、特におすすめのエージェントを下記の記事でまとめています。

合わせてチェックしてみてください。

>> 5回の転職でわかった、おすすめの転職サイトとエージェント

 

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