キャリア・職業

【元人事部】「会社辞めたい」は甘え?そんなの気にしなくて大丈夫。

・頑張らなきゃいけないのはわかってるけど、会社に行きたくない…

・入社から日が浅いし、今やめるのは逃げだよなぁ…

・いま逃げたらこの先ずっと逃げグセがついちゃいそう…

 

こういった疑問に答えます。

本記事の内容

・実は「甘えかどうか」という思考は本質からズレています
・本質的な問題は「市場価値」と「特性」で解決できます
・「本腰を入れて動かない情報収集活動」がおすすめです

 

この記事の信憑性

筆者の僕は、結果的に4回も転職して合計5社に勤めています。
その中で「マイナビ」という会社の勤務経験と、長年やっていた人事の経験もあって、「求人市場」や「特性に合った成果の出やすい仕事」「転職活動の立ち回り方」に詳しくなりました。

 

なんだかんだで今振り返ると、あのとき「辞める」と決めたお陰で、転職するたびに收入は増えていきましたし、今の仕事や生活にたどり着けたという経緯があります。

→【参考】gakuのプロフィール

 

 

「会社辞めたい」は甘え?そんなの気にしなくて大丈夫。

いきなり話の腰を折るようですが、「これは甘えかどうか」なんてさほど問題じゃありません。

 

たとえばこれが「甘えだ」という結論に至ったとしても、「甘えたこと言ってないでもっと頑張らないと!」と自分の本心にフタをして、疲れきった自分にさらにムチを打つだけです。

 

バッドエンドに向かうとわかってることを考え続けるのは、冷静に考えればどうかしています。
そんな思考に陥る環境はどう考えても体に害しかないので、普通に逃げましょう。

 

本質はそこじゃなくて、今「辞めたい」と思っている理由がなんなのか、ということ。
そしてただ逃げるんじゃなく「その後どんな環境でどう戦っていくか」ということです。

 

「会社辞めたい」と思う人が陥っている状況

「静かなところでじっくり作業をするのが好きなのに、絶えず人と接触する営業職」みたいな感じです。
つまり、「適性に合わない仕事をしている」ということ。
これは僕も経験がありますが、マジでしんどい。やってもやっても結果が出ないし、ミスが止まらないから怒られまくり。

 

他には「收入」「人間関係」「過剰な労働時間」「社風が合わない」「不当な評価」が会社を辞めた理由のTOP6です。
辞めたい理由別の実例と対処法をまとめた「会社・仕事辞めたい」上位6つの理由と確実な対処法まとめという記事もあるので、興味があったらご覧ください。

 

会社に行きたくない人は「自分の市場価値」と「特性」を理解すべき

そんなに嫌なのになんでスパッと辞められないかというと、「自分に自信がないから」です。

 

これはよく考えると当たり前のことで、苦手な分野で仕事して、成果が出なくて怒られて…みたいな毎日だったら自信なんて持てるわけがありません。

 

じゃあどうすべきかというと、「自分の市場価値」と「特性」をまず理解しようという話です。

 

前提:社内評価と市場価値はまったく別物

今の評価とか給料って、あくまで「社内での相対評価」でしかなくて、「労働者市場全体から見た価値」とはまったく異なるんです。
そんな限られた空間での評価が、あなた自身の価値なわけがありません。まずはここを理解しましょう。

 

「市場価値」をもう少し詳しく言うと、「あなたの値段(適性年収)」です。
そんなのどうやって確認するの?と思うかもしれませんが、「ミイダス」 というサイトを使うことで簡単に確認できるので、ぜひやってみてください。

 

「特性」の落とし穴:自分ではほとんど気付けません

特性は言い換えれば「得意・不得意」です。
僕を例にすると、「1日10時間パソコンに向かってブログを書く」というのは、疲れはしますが苦ではありません。人によってはこれは地獄の作業でしょう。

 

つまり「自分にとっての常識は他人にとっては非常識」だったりすることが多々あるんです。
これは意識の問題で、自分のことはどれも当たり前として気にもしていないので、目に見える比較対象とか第三者からの指摘がないとまず気付けないんですよ。

 

実は「人は何をどうすれば最高のパフォーマンスを発揮できるのか」という課題は、すでに日本どころか世界中で研究されていて、ある程度答えも出ています。

 

自分の特性を知りたいと思う方は、「自分の才能に気付いてる?統計から本当に向いている仕事がわかる有能ツールまとめ」という記事に詳しく書いているのでご覧になってみてください。

 

 

「職能の親和性」を理解しよう → 「市場価値」と「特性」がコンパスになる

上で解説した「市場価値」と「特性」を踏まえて、ここで超重要な「職能の親和性」について、順を追って解説します。

 

前提:自分視点の転職活動は失敗しやすい

転職活動や情報収集をするときって、「自分にはどんな仕事ができそうか」「できれば今よりちょっとでも給料高い方がいいな」という視点で求人を探すと思うんですが、これは微妙です。

 

なぜなら、「同業他社は風土も似ている」「給与レンジも大体同じ」というゾーンから抜けられず、転職しても今の不満を繰り返す可能性が高いからです。

 

確認した「市場価値」と「特性」がコンパスになる

じゃあどうするかというと、「第三者視点で提案してもらう」というのがおすすめ。
この時にさっき確認した市場価値(適性年収)と、特性がコンパスの役割を果たします。

 

一般的な言い方ではありませんが、特性と職種の間には「職能の親和性」というものがあって、プロの第三者ならこの親和性から思いもよらない、適性にあった仕事を提案してくれることがあるのです。

 

【重要】特性と職種の親和性 → 例を見るとすぐわかります

「親和性」がすぐわかる例を1つ挙げます。

【現職】店長職
【職能】バイト管理・シフト管理・スタッフ教育
【親和性のある職種】スーパーバイザー・塾講師など 

 

ここ超重要なんですが、「職種」は似ていなくても「職能」で見ると、今の仕事のスキルをそのまま活かしたまったく違う仕事がある、ということです。

 

この「親和性」はマイナビに勤めている時に知った概念なので、多分ほとんどの人は知らないはず。
そしてこれを知らずに現職で店長をしている人が、「自分にスーパーバイザーの適性がある」なんて夢にも思わないでしょう。

 

「第三者」とは? → スカウトやエージェントです

転職サイトに登録するとき、大体どこのサイトでも「職能」を入力する項目がありますが、あれは裏で親和性のある職種とのマッチングにも使われています。
だから、現職とは一見無関係そうな職種のスカウトが届くんです。

 

同じく、転職エージェントでも(担当コーディネーターが有能であれば)この親和性に沿って自分では考えつかないような職種を提案してくることがあります。

 

「本腰を入れて動かない情報収集活動」がおすすめ

自分から能動的に求人を探すのはかなり労力がかかるので、スカウトや提案だけを受動的に受け取って情報収集するという使い方がおすすめです。

 

これなら活動にかかる労力は最小限で、現職も続けたまま、自分では思い付かない新しい職種の可能性を知ることができます。
魅力的なオファーがあった時だけ応募するかどうかを検討すればOKです。

 

情報収集することで自分の新たな可能性が見えると、少しずつ自信も湧いてくるし、気持ちに余裕も出てきます。それこそ「サクッと辞める」という選択肢も出てきます。
もしかしたら、理不尽な上司に今より堂々と意見が言えるようにもなるかもですね。

 

注意:転職サイトとエージェントは星の数

なお、転職サイトやエージェントはすぐには選べないほどたくさんあって、転職活動以前に比較したり登録したりするだけでも疲れてきます。
さらに、実力のないサイトやエージェントを選んでしまうと情報収集もまったく捗りません。これは身を持って経験済みなので断言します。

 

「比較検討」という無駄な作業をショートカットしたい方は「4回の転職でわかった転職サイトと転職エージェントの最も効率的な使い方」という記事をご覧ください。

 

マイナビ時代の競合サイト、4回の転職活動で数十サイトを実際に使った結果わかった、有能なサイトとエージェントだけを解説しています。

 

今辞めたら迷惑がかかる・・・それホント?

とはいえ、「今辞めたら絶対みんなに迷惑かかるし…」と思いますよね。

 

これ事実ですが、ぶっちゃけいつ辞めても大なり小なり迷惑はかかります。
なので、迷惑がかかることを気にしてたら一生辞められません。

 

迷惑をかける前提で、迷惑を最小限に抑える辞め方を考えて実践できればそれで十分です。
それに、
あなた一人が抜けたくらいで支障が出るような会社やチームなら、それはあなたじゃなく上司や会社の問題です。

 

できる範囲で構わないので、残る身近な人たちに混乱が起きない程度に、準備をしておいてあげてください。(本来それすらもあなたの責任じゃないんですが、人間関係って責任だけではまかり通らない部分があるので)

 

どんな状況であれ、あなたが抜けたくらいじゃ会社も部署も機能停止にはなりませんので安心してください。一時的に残りのメンバーにしわ寄せはいくかもしれませんが、あなたが抜けても何事もなかったかのように明日も会社は回ります。

 

僕は4回も会社を辞めましたが、ちょっと悲しくなるくらいどの会社も通常営業でしたよ。

 

退職を伝えることすら難しい時の対処法

・パワハラ上司で辞めることを言い出せない

・人間関係が悪くてできれば顔も見たくない

・辞めたいけど簡単に辞められない事情がある

 

こういった問題を抱えている人も少なくないです。だからといって、雲隠れのように無断退職するのは思わぬところで足かせになるので、マジで辞めておいた方がいいです。
これは人事部に居たことがある人しか知らないことで、僕は実際にやっていました。

→【元人事部】無断欠勤は解雇になる?対処法と理由をまとめとく

 

もし上記のような自分ではどうしようもない理由で退職に踏み切れないなら、費用はかかってしまいますが 退職代行 をうまく使うのもアリです。

→ 煩わしい退職は「外注」する時代|退職代行とは?

 

よくある疑問:現職が忙しすぎて全く余裕がない場合

忙しさの度合いにもよりますね。

 

 

・体調を崩すほど忙しい → これは辞めるべき
・1日の平均残業が3時間以上 → 残業を減らしつつ休日に情報収集
・1日の平均残業が2時間以下 → 急いで辞めなくてもいいかなと。空き時間を使いましょう。

上記の感じで、仕事が辛いなら「少しサボる」くらいでOKです。

 

なぜなら、残業が多い時点で「過度な仕事量」だということですし、ぶっちゃけ一生居る会社でもないでしょうから。

 

自分の体を守るためのサボりは正義ですよ。
そして、時間の余裕を作りつつ、自分の将来に時間を投資していきましょう。

 

まとめ:会社辞めたいなら情報収集からはじめよう

最後に、この記事の要点をまとめます。

 

・「会社辞めたいのは甘えかどうか」は問題の本質ではないです

・特性と合わない仕事は誰でも結果が出なく辛いもの

・「社内評価」と「市場価値」は別物、自信喪失になる必要なしです

・「職能の親和性」をわかっておくと仕事の可能性が大きく広がります

・職業の提案はサイトやエージェントなどの「第三者」に任せてみましょう

・転職活動ではなく情報収集活動が労力少なくておすすめです

・辞める時はいつでも迷惑かかるので、最小限に留める努力をしましょう

・どうしても辞めづらいときは退職代行をうまく使いましょう

 

繰り返しになりますが「仕事辞めたい」と思うのは「仕事がつまらない」か「辛い」のどちらかです。その原因の多くは「市場価値に合わない給料」と「適性に合わない仕事」にあります。

 

僕はこれに気付いてから、仕事のストレスはどんどん減って、給料はどんどん上がりました。この事実が少しでも伝わって、気持ちが楽になればと思います。

 

実はこの記事は、最初の仕事で胃を痛めながら耐えていた昔の自分に向けています。
当時の自分のような方に、この記事が届けばいいなぁと思っています。

 

 

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