仕事・転職

角が立たない転職エージェントの断り方【状況別に8パターン解説】

・転職エージェントの担当がしつこいから断りたい

・選考中の企業、改めて調べたら評判が悪かったから断りたい

・他に良い企業が見つかったから、今紹介されている求人を断りたい

こんな人のための記事です。

 

転職エージェントは便利な反面、微妙な担当者が多いのも事実です。

なぜそんな担当者がいるかというと、あなたよりも自分のノルマを優先して動いているから。

どんなにエージェントの評判が高くても、結局は担当者次第なんですよね。

転職はあなたの今後を左右する大事なイベントなので、無理に言うことを聞く必要はないですし、自己中な担当者の相手をするのはぶっちゃけ時間の無駄です。

とはいえ、無視や音信不通みたいな不誠実な対応をしてしまうと、あなた自身の首を締めることにもなりかねないので、ちゃんと意思を伝えて断るべき。

 

筆者の僕は元マイナビ社員。

5回転職しており、大小30社以上の転職エージェントを利用しましたが、実際にこの記事で解説する「8つの断り方」で一切トラブルは起きませんでした。

 

記事を読むと転職エージェントの断り方に悩むことはなくなり、転職活動に集中できるようになるはずです。

ということで、早速見ていきましょう。

【状況別】転職エージェントの断り方パターン

担当者の質以外も含めると、転職エージェントを断る場面は以下の8つ。
連絡方法と合わせて一覧にしました。

断る場面 連絡方法
① エージェントとのキャリア面談 メール or 電話
② 書類選考の辞退 メール or 電話
③ 面接辞退 メール + 電話 or 対面
④ 内定辞退 メール + 電話 or 対面
⑤ 内定承諾後の辞退 メール + 電話 or 対面
⑥ エージェントからの連絡を止めたい メール or 電話 or 専用窓口
⑦ 担当コンサルタントを変更したい メール or 電話 or 専用窓口
⑧ 転職サポートを終了(退会)したい メール or 電話 or 専用窓口

 

こんな感じ。①〜⑤は時系列です。

断るタイミングに注意しよう

  • 選考前 → あなたとエージェントだけで完結できる
  • 選考中 → 先方企業も巻き込んでいる

上記の通り、すでに選考中の場合は断る重みが変わってきます。

転職活動をスムーズかつ有利に進めるには、エージェントとの関係性が重要なので、断る内容が重い場合はメールだけで終わらせず、誠実に対応すべきかなと。

遠慮は不要。曖昧にせずちゃんと断ろう

思っていることは正直に伝えてOKです。
なぜなら、エージェントの担当者はあなたの考えや志望条件を考慮して求人を探し、紹介しようと動いてくれるからです。

ここを変に濁してしまうと、あなたの希望に合わない求人ばかり紹介されて、転職活動がスムーズに進みませんので。

 

ということで、具体的な断り方を例文と合わせて解説しますね。

転職エージェントの断り方①:エージェントとのキャリア面談

一番最初のキャリア面談を断りたい場合。
以下はメールでの連絡を想定した例文です。

○○株式会社 △△様

お世話になります。
○月✕日△時に面談の予約をさせていただきました(自分の名前)です。

大変恐縮ですが、一身上の都合で転職活動を休止する運びとなり、面談をキャンセルさせていただきたくご連絡致しました。

 

ご多忙の中せっかく調整いただいたにも関わらず、お目にかかる前にこのようなご連絡になってしまい、大変申し訳ございません。

活動を再開する際はこちらからご連絡を差し上げますので、また改めてサポートいただけますと幸いです。何卒、宜しくお願い申し上げます。

(自分の名前)

 

補足:断り方のポイント

先方にとって重要なのは「スケジュールに変更が生じること」なので、一番最初に「いつ予約した、誰なのか」を伝えています。

また、「転職活動を休止する」と伝えることで、もしまた利用したいなと思った時には快く受け入れてもらえるはずです。

転職エージェントの断り方②:書類選考の辞退

応募した後に気が変わった、先に本命の企業から内定が出た、ゴリ押しされて応募してしまったなど、背景は色々あるかなと思います。

 

どんなケースにせよ、下記のような断り方でOKです。

○○株式会社 △△様

大変お世話になっております。(自分の名前)です。
いつもサポートいただき、誠に有難うございます。

現在書類選考を進めていただいている株式会社□□ですが、選考を辞退させていただきたくご連絡致しました。

条件面を改めて考慮した結果、(辞退の決め手)という点がどうしてもネックになってしまうためです。

ご紹介下さった△△様(エージェント)、先方のご担当者様にも大変ご迷惑をお掛けする結果となってしまったこと、深くお詫び申し上げます。

何卒、宜しくお願い申し上げます。

(自分の名前)

補足:断り方のポイント

辞退理由も正直に伝えてOKです。
繰り返しになりますが、エージェントの担当者はその理由を考慮して次の求人を探すからです。

とはいえ、「辞退する」ということは、あなたのために動いてくれた人たちの労力を無駄にしてしまう行為でもある、ということは理解しておくべき。

何度も辞退を繰り返すと普通に嫌がられますし、最悪サポートを打ち切られることもあるので、丁寧にお断りしましょう。

転職エージェントの断り方③:面接辞退

実はこの場面で断る場合が一番エージェントの心象が悪くなりやすいです。
理由は単純で、「もっと早く言ってよ…」となるから。

面接を辞退するということは「志望度が限りなく低い」ということなので、志望度が低い企業になんで応募したの?ということにもなりますよね。

 

こちらに落ち度がある場面なので、適当な対応をしたり辞退を繰り返すと普通にエージェントに嫌がられます。

その結果、「せっかく先方と機会を作っても簡単にキャンセルする人」と認識されてしまい、その後のサポートを手抜きされる場合もあります。

とはいえ、「仮に内定が出たとしても、入社する気がない会社」の選考を受けるのは時間の無駄なので、丁重にお断りしましょう。

 

○○株式会社 △△様

大変お世話になっております。(自分の名前)です。
いつもサポートいただき、誠に有難うございます。

□月✕日に面接を設定いただいている株式会社□□ですが、選考を辞退させていただきたくご連絡致しました。

条件面を改めて考慮した結果、(辞退の決め手)という点がどうしてもネックになってしまうためです。

ご紹介下さった△△様(エージェント)、先方のご担当者様にも大変ご迷惑をお掛けする結果となってしまったこと、深くお詫び申し上げます。

何卒、宜しくお願い申し上げます。

(自分の名前)

 

繰り返しになりますが、書類選考の辞退とは重さが違いますので、以下の点を押さえておきましょう。

補足:断り方のポイント

ポイントは3つです。

  • 可能な限り早く連絡
  • 面接当日の辞退は極力避ける
  • メールで連絡しても、電話は対面で改めて謝罪する

どんな断り方をしても迷惑はかかってしまうので、その迷惑を最小限に抑えつつ、エージェントと良好な関係を維持しましょう、という話です。

転職エージェントの断り方④:内定辞退

意外かもしれませんが、ここでの断りはそこまで関係を悪化させません。なぜなら、最も慎重に判断する場面で辞退は珍しくないからです。

 

断り方は以下の通り。

○○株式会社 △△様

大変お世話になっております。(自分の名前)です。
いつもサポートいただき、誠に有難うございます。

先日内定をいただいていた株式会社□□ですが、検討を重ねた結果、内定を辞退させていただきたくご連絡致しました。

辞退理由としましては(辞退の決め手)という点がどうしてもネックになってしまうためです。

ご紹介下さった△△様(エージェント)、先方のご担当者様にも大変ご迷惑をお掛けする結果となってしまったこと、深くお詫び申し上げます。

何卒、宜しくお願い申し上げます。

(自分の名前)

内定辞退の場合も理由は正直に伝えて大丈夫です。
より志望度の高い企業からの内定や選考などと重複する場合が多いかなと思います。

 

なお、志望度が同じくらいの会社が2社あり、片方から先に内定が出た場合はエージェントと相談しましょう。滑り止めとしてキープしておくためです。

転職エージェントの断り方⑤:内定承諾後の辞退

承諾後の辞退は他のタイミングと全く意味が違い、重いことだと認識してください。なぜなら、レアケースですが最悪の場合は損害賠償にまで発展する可能性があるからです。

というのも、内定承諾後はあなたを受け入れるために設備投資をしたり、必要な備品を買い揃えたりとお金が動いているケースが少なくないのです。

補足:断り方のポイント

完全にこちらに落ち度があるので、終始誠実に対応しましょう。

  • 承諾からなるべく早く、遅くとも入社2週間前には連絡する
  • 最大限のお詫びをする
  • エージェントから許可を得て、先方企業にも直接謝罪する

できる限り避けたいケースですが、とはいえ入社する気がない会社に無理して入る必要はありません。先方とエージェント双方に十分お詫びをしましょう。

転職エージェントの断り方⑥:案件の紹介を停止したい

こちらは最初の面談の場合と同じでOKです。

○○株式会社 △△様

お世話になります。
○月✕日△時に面談の予約をさせていただきました(自分の名前)です。

大変恐縮ですが、一身上の都合で転職活動を休止する運びとなり、面談をキャンセルさせていただきたくご連絡致しました。

 

ご多忙の中せっかく調整いただいたにも関わらず、お目にかかる前にこのようなご連絡になってしまい、大変申し訳ございません。

活動を再開する際はこちらからご連絡を差し上げますので、また改めてサポートいただけますと幸いです。何卒、宜しくお願い申し上げます。

(自分の名前)

補足:断り方のポイント

「転職活動を休止する」と伝えることで、以降求人の紹介などは不要ということも伝わるはずです。

連絡がしつこいのはイラッとしますが、それは会社ではなく担当者レベルの話なのでお間違いなく。またお世話になることもあるかもなので、音信不通や横柄な態度は控えた方が良いかなと思います。

「立つ鳥跡を濁さず」ですね。

転職エージェントの断り方⑦:担当コンサルタントをチェンジしたい

経験上、自分の利益を優先して案件をゴリ押ししてくる担当者や、人としてウマが合わない担当者とやり取りを続けても時間の無駄です。

この場合は担当者の変更をお願いしましょう。

本人に言いづらい場合は会社の窓口でOK

とはいえ、面と向かって「チェンジ!」はちょっと言いづらいと思うので、担当窓口を調べてみましょう。

ちなみに大手5社の連絡方法を調べたら以下の通りでした。(リンク先参照)

  連絡方法
リクルートエージェント 問い合わせ方法と窓口
doda 担当キャリアアドバイザー変更のお申し込み
パソナキャリア 登録時の完了メール宛に返信
マイナビエージェント お問い合わせフォーム
JAC Recruitment 業界ごとに担当が変わる

 

転職エージェントの断り方⑧:転職サポートを終了(退会)したい

対応が悪くてもう使いたくない、他のエージェントで内定が出た、などのケースで転職サポート自体を終了したい場合です。

担当者との関係が悪くなければ、直接連絡してそのまま伝えてOKです。

  • 転職活動が終了する旨を伝える
  • 他で内定が出た場合はその通り伝えてOK

会社の窓口に連絡する

直接伝えづらい事情がある場合は、各社で設定している手続きをしましょう。

こちらも大手5社の退会方法を調べたので載せておきます。

  連絡方法
リクルートエージェント 退会手続きフォーム
doda マイページの「登録情報設定」→「退会」
パソナキャリア 登録時の完了メール宛に返信
マイナビエージェント 退会または個人情報の削除について
JAC Recruitment 転職活動終了に関する質問

 

【事実】転職エージェントとの付き合い方が転職活動の明暗を分ける

ここからは、転職エージェントとの付き合い方で抑えておくべき点をお伝えしておきます。

エージェントとの良好な関係が最重要

当たり前かもしれませんが、エージェント担当者も一人の人間です。

あなたを好意的に思っていれば全力でサポートしてくれますが、気を悪くしてしまったらサポートの手も緩みます。

下手に出たり媚びを売る必要は1ミリもありませんが、誠実に接するのは重要かなと。
あなたが「マジでこの人おすすめです」と企業に推薦してもらえる人物かどうかは、合否にも大きく影響しますので。

 

うるさいことを言って申し訳ないです…。
しかし、あなたが有利に転職活動を進めるためには、是非とも理解しておいてもらいたい部分です。

断り方よりも姿勢が大事

以下のような行動は味方であるエージェントからの信用を無くします。

  • 直前でドタキャン(やむを得ない事情は除く)
  • 明らかにウソとわかる理由
  • 悪びれた様子がない
  • 連絡なくその後も音信不通

利害がある時だけペコペコして、用が済んだら態度が急変するというのは、人材としてどうこう以前に人間性を疑われます。

あなたは絶対にこんなことはしないと思いますが、「言葉よりも姿勢が大事」ということを頭の隅に置いておいていただけたら。

エージェントの心象は結果を左右する

これ勘違いしちゃダメなんですが、エージェントにとってあなたはお客様ではありません。理由は簡単で、お客様としてお金を払うのは企業だからです。

なので、自分のことをお客さんだと思って横柄な態度を取るとかは論外でして、そんな人に優良案件を紹介する理由はないのです。

「エージェントは大事な取引先に、条件に合う良い人材を推薦する」という立場なので、あなたが誠実であれば自信を持って推薦できますし、少しでもあなたの希望を叶えようと立ち回ってくれます。

とはいえ、こういうことを理解していなかったり、協力者であるエージェントとさえ良い関係を築けないようだと、その後の転職活動も転職後も確実に苦戦することになるので。

 

ということで、本記事で解説した内容を実践すれば、転職エージェントの断り方で悩むことはなくなります。

繰り返しになりますが、転職エージェントはあなたのサポーターである前に1人の人間です。

エージェントの手腕に左右されやすいと言われてますが、そのエージェントが本気で手を貸してくれるかどうかはあなた次第なところがあります。

そうかといって、変に気を使ったり迎合する必要はありませんので、良い関係を築いて満足いく転職にしましょう。

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